こんなゲームがあった そこには世界があった
そして人を創造することができた
その創造した人たちを どうなっていくか
ただ眺めてるだけのゲームだった
だが 僕の思った通りの世界にならなかった
僕は全消去ボタンを押すことにした
ゲームの世界の人は「消さないで」と願ったが
その言葉に僕は何の反応を示さずに
全消去ボタンを押した
人間って勝手だと思わないか?
勝手に人を創造して
思った通りにならなかったからと消して
???「プログラムの中のデータを消しただけだ
何が残酷なんだ?」
シウス「そう思うか」
???「家に居るんだ 家のこと少しは手伝え?」
シウス「・・・・
好きで家に居るんではない
???「なに?」
シウス「忘れてる?僕が障害者だと言う事を?
終わらない苦しみと戦ってるんだよ?」
シウス「僕が うつ病になって何十年もたつのに
いつになったら僕を気遣ってくれるんだろうね?」
???「・・・」
シウス「まあ僕の障害は見た目では わかりづらいからね
でも そろそろ”障害者をコキ使う”って
タイトルの本を出版していいかな?」
???「誰が お前の本を見るんだ?」
そう言い ???は どこかに居なくなった
シウス「・・・障害者
回想
精神科医者A「あの患者の障害は完治しないな」
精神科医者B「子供のころから うつ病になり
社会から30年も関りを絶った人間を
どうやって社会に送りだせって言うんだよ」
回想 終了
シウス「・・・お医者さん
ぜんぶ聞こえてしまったんだがね?」
うつ病・・・
治療には何年とかかる 何年ってどころじゃない
僕の場合は
”治らないものだと思ってください”と言われた
”通院精神療法”
診察に30分未満は同じ点数だ
5分でも29分でも同じ診療報酬なら
早く診察を終えた方が患者を多くまわせる
僕の場合 早い時は2分もかからない
精神科医「何かあったら 言ってください」
シウス「・・・
何かを言える気力がない
なにせ うつ病なのでね
部屋と机とイス
それがあれば うつ病の診察はできる
シウス「子供の頃に うつ病
療養で社会から30年以上 関りを絶つ・・・」
もう僕の人生は終わったコンテンツだ
自室に入る シウス
机の上に紙とペン?誰が置いて行った??
「あなたなら世界が創れる」
誰だ!と声を発した僕に話しかけてくる者
「あなたは頭の中で世界を創り人を創造し
その創った人と人を会話させることができるのでしょ?」
それは もはや物語なのよ?
シウス「・・・なにを言いたい?」
「ペンとノートがあれば あなたは
それだけで快楽を得ることができる
創ってみない?あなたの世界を??
シウス「・・・つまらない世界になれば全消去するが?」
「かまわないわよ?」
僕はペンとノートで世界を創った
それが
ラクシュマリ・レムナントとの出会いだった
過去 終了
シウス「セクトリーア?見世物の準備は おわっているか?」
セクト「すべてシウスの思い通りです」
シウス「7年前 第3人類のイカヅチから
なぜアキとガティレイアを守った?」
セクト「・・・それは」
シウス「・・・」
シウス「・・・セクトリーア 君まで
僕に言いたくないことがあるのか
シウス「始めてくれ?壮大な物語の続きを?」
セクト「わかりました」
シウス「にしても アキ・ルナフェクト
なぜ僕のペンで産まれなかった者が
僕のノートの世界に居るんだ?
シウス「そして戦場は”ザファイド・アーク”か
シウス「なぜ人間は
こんなにも曰く付きの場所を選ぶんだろうね?
ルガスタ ザファイド・アーク
ラクシュマリ・レムナントこと マイ
マイ「シウス・ノト・ビリオン?
あなたに世界を任せたのは間違いでした