こんなものなのか セクトプリオンの軍は
ザファイドアーク南部
アキ軍5万 ゲジジェ軍5万を押している
ルダ「軍としてぶつかり勢いは我らの方が上だ
敵は我らの勢いに押され始めている」
アキ「一気に叩くならチャンスと思っている?」
ルダ「何か危惧することがあるのか?」
アキ「ゲジジェ・ハルスタンを あまく見てはいけない
あいつはクルーゼと互角だ」
ゲジジェ軍
セネア「押されている このままだと軍が崩れる!」
ゲジジェ「奇跡の英雄に心酔し彼のために戦う者と
金で士気を上げた我が軍では士気の差は大きい」
アキ軍に さらに押されるゲジジェ軍
セネア「策はあるのか ゲジジェ!?」
ゲジジェ「なぜ
わざわざ押されてるか気づかないか?
セネア「え?」
ゲジジェ「このまま敵に気付かれずに
奇跡の英雄の軍を誘引できれば
俺たちの勝利だ
ケイネ軍 1万
伝令兵「ケイネ将軍!ゲジジェ将軍からの伝令です!!」
ケイネ「・・・」
副官「この書状を見るに!勝てます!
このゲジジェ将軍の指示に従えば我らの勝利です!!」
ケイネ「・・・」
アキ軍
うまくいきすぎてるな
ルダ「罠とでも?}
アキ「その可能性もある だが
想いは めんどうなものだな
ゲジジェ軍
ゲジジェ「誘引に成功した ケイネ軍が動く」
ゲジジェ「この誘引の成功でケイネ軍は
アキ軍の横っ腹を突ける位置に居る」
ゲジジェ「その攻撃によりアキ軍が体勢を崩したところで
我が軍とケイネ軍が挟撃すれば
アキ軍を包囲せんめつすることができる」
ケイネ軍 1万
ケイネ「・・・」
副官「ケイネ将軍!ご判断を!?」
ケイネ「・・・
退くぞ? 軍をまとめろ?
副官「なぜですか!今が最大のチャンス!?」
副官「このまま我が軍が退いたらゲジジェ軍は!?」
ゲジジェ軍
ゲジジェ「・・・
・・・ケイネ軍が退いて行く
セネア「ケイネ!?」
ゲジジェ「ケイネに恨みを買ったか」
セネア「恨み?」
ゲジジェ「奇跡の英雄の攻撃でケイネ軍は混乱した
その混乱を収拾したのが俺だ
ケイネが それができなかったことで
俺に嫉妬したのかもな」
セネア「そんな つまらないことで
奇跡の英雄を討てる機を逃したのか!」
アキ軍 さらにゲジジェ軍を追い込む!
セネア「踏みとどまれ!ここからが勝負よ!
奇跡の英雄を討てれば我らの勝利!
軍を転進して」
ゲジジェ「無理だよセネア士気が違いすぎる
この異常なまでの敵の士気
やはりアキとは ぶつかるべきではなかった」
セネア「なら なぜ ぶつかることを選んだの!?」
ゲジジェ「・・・
「この後方にクルーゼが居る」
セネアの その言葉のせいとは言いたくないな
だが なんとかなるなら
なんとかしたかった
セネア? やはり お前は
クルーゼしか見てないんだろ?
ゲジジェ「セネア?
・・・逃げろ?
セネア「逃げろだと?」
ゲジジェ「刻を使いすぎた
いま退却してもアキ軍の勢いに飲まれ
俺達も捕縛される」
ゲジジェ「いまから軍を転進し軍の向きをアキに向けても
奇跡の英雄のことだ 転進するための
わずかな軍の隙を見逃さずに突いてくるだろう」
ゲジジェ「もう一度・・・
セネアをクルーゼに会わせてやりたかった」
ゲジジェはセネアの馬の手綱を後方に引き
馬の尻をムチで叩いた!
セネアの馬が後方に走り出す!!
セネア「何をするゲジジェ!?」
ゲジジェ「・・・
愛してるセネア
セネア「・・・ゲジジェ」
・・・セネアの姿が・・見えなくなって行った
ゲジジェ「・・・
最期かもしれないな
前方を見渡すゲジジェ
アキ騎馬軍が迫って来る!!
ゲジジェ「ゲジジェ・ハルスタン?
どう 終わらせたい??