レニィアーゼの冒険日誌

　　　　人は繰り返す　それが過ちだとわかっていても


　　　　　どこの世界に憎しみを我慢できる奴が居る？
　　　　　どんな人間が恨みと憎しみを耐えられる？


　　　　　　　　そんな人間　もはや人ではない


　　　　　憎しみにかられ　恨みのまま生きるのは
　　　　　人としての当然の行いだ

　　　　　それを否定しようと言うのなら
　　　　　僕に人を捨てろと言ってるようなものだ」

　　　　　過ちだとわかっていても
　　　　　僕は想いを通さなきゃならない
　　　　　それが人と言う生き物だから

　　　　　　　　　僕が　まだ小さな子供の頃
　　　　　　　　　僕は家族も友も故郷も焼かれた

　　　　　魔女フェルフィスカに加担した
　　　　　クラシスの一族
　　　　　そんな大昔の　つながりのせいで
　　　　　僕は　すべてを焼かれた

　　　　　魔女フェルフィスカに加担した一族など
　　　　　人ではないと言うレッテルをはられた

　　　　　僕は人だ　人として当然の事をしている
　　　　　僕は焼かれたんだ　すべてを
　　　　　復讐するのも人としての当然の想い


メアリー「否定はしないわ　肯定もしないけど」


クルーゼ「メアリー？」


　　　　　　　　　現れたメアリー


エイリム「メアリー


　　　　　　　
　　　　　　　フェルフィスカ・・・



メアリー「言いたいことは　わかる
　　　　　でも　貴方の悲しみは誰にも理解できない」

エイリム「・・・」

クルーゼ「メアリー！？」

メアリー「クルーゼ？貴方は子供の頃に


　　　　　　家族を殺された経験はある？

　　　　　　友を殺された経験はある？

　　　　　　故郷を焼かれた経験はある？


クルーゼ「そんな経験・・・」

メアリー「したことないよね？
　　　　　エイリムは”僕の悲しみがわかるの？”と言う
　　　　　でもね



　　　　　　　それは経験した人間にしかわからない



エイリム「・・・」

メアリー「だから　貴方の悲しみを理解できる人はいない


　　　　　　　　　わたし以外わね


エイリム「・・・メアリー・・君も」

メアリー「知ってるんでしょ　エイリム？」

メアリー「魔女フェルフィスカの一族の末裔
　　　　　ただ　それだけの理由で私も


　　　　　　家族は殺され　友も殺され

　　　　　　故郷は焼かれた


エイリム「・・・そうだったな
　　　　　君は　なぜ

　　　　　　　　　　復讐をしないんだ？


メアリー「・・・」

メアリー「忘れたの？貴方が私の復讐を
　　　　　止めてくれたことを？」

エイリム「・・・え」

メアリー「私は貴方の事を理解することができる
　　　　　とても素直に

　　　　　　
　　　　　　　だから私に抱かれなさい


エイリム「・・・嫌だ・・怖い」

メアリー「憎しみが貴方を存在させる理由になっている
　　　　　その憎しみが崩れたら
　　　　　エイリム・クラシスという人間の
　　　　　すべてが壊れてしまう
　　　　　だから　貴方は私に抱かれることを拒んでる」


エイリム「・・・ちがう・・そんなんじゃない！」


　　　　　　　メアリーはエイリムを抱きしめた


エイリム「・・・あ」

メアリー「温かいでしょエイリム？
　　　　　これが人の温もり　人を想える温かさ
　　　　　貴方は　もう泣かなくていい
　　　　　貴方は　もう苦しまなくていい
　　　　　

　　　　　　貴方は何も恨まなくていい


メアリー「この熱が人と人とが　わかりあえる
　　　　　この熱を貴方にはある」


　　　　　　この熱を感じ合えるのが人間なのよ


エイリム「・・・これが・・人間」

メアリー「もう泣かないでエイリム？
　　　　　すべてを忘れて　わかりあいましょう」


　　　　　　右に飛べ！メアリー！エイリム！？


メアリー
エイリム「！！！！」


　　　　　　　メアリーとエイリムに

　　　　　　　魔導弾が襲ったがクルーゼの

　　　　　　　声に従い回避した！


クルーゼ「なにをする！



　　　　　　サージェン・マイレクス？



サージ「メアリーは回避できると計算しての発砲だ
　　　　なぜ敵をかばう　クルーゼ？」

エイリム「・・・貴様



　　　　　　　サージェンの軍服を見るエイリム


エイリム「・・・フェルクマスター」


　　　　　　　　　エイリムはサージェンに襲い掛かる！！


メアリー「エイリム！？」

クルーゼ「逃げろサージェン！？」

エイリム「貴様らだ！
　　　　　貴様らが僕のすべてを奪った！！」


　　　　　　　フェルク騎士団！！