貴様だ!フェルクマスター!!
ザファイドアーク西部
サージェンに襲い掛かろうと
突進するエイリム!
サージ「く!」
させるか!
フェルク騎士団 副官ラセックが
エイリムの前に!
ラセック「なに!」
飛び回しケリでラセックを退けた!
エイリム「そこを どけぇ!?」
エイリムの怒号!鬼気迫る表情!
サージ「来るな!サーシェ!?
いいえ! これ以上フェルクマスターの
世代交代はさせません!
サーシェ「守ると決めたから!」
エイリム「サーシェ・アルファンドか!?」
エイリムを抑えつけようと
刀の”ミネ”で斬りかかるサーシェ!
エイリム「なんのつもりだ!?」
サーシェ「私の憎しみを貴方は止めてくれた だから!」
エイリム「言ったはずだ!
憎しみを我慢できるほど
人は便利にできていないと!?
サーシェ「!!」
サーシェの胴に正拳突き!
サーシェ「しまった・・・」
倒れるサーシェ
エイリム「貴様」
そこまでだ
エイリムの目の前に
魔導銃を構えるサージェン!
サージ「フェルクマスターの副官を子ども扱いするか
だが これで終わりだ!」
引き金を引く指が!
クルーゼ「やめろ!」
メアリー「おねがい!やめてえ!」
魔導銃を突きつけても!
サージ「正気か!?」
なんの迷いもなく突進してくるだと!
臆することなく突っ込んできたエイリムに
反応が遅れたサージェン!
魔導弾が撃たれた!
サージ「かわしただと!?」
エイリムの右拳がサージェンの頬を捉える!
倒れたサージェンに さらに拳を握りしめ!
エイリム「・・・
・・・やっと・・復讐ができる
エイリム「デファイス村を覚えているか?」
サージ「なんのことだ!?」
エイリム「とぼけるな!これで僕の復讐が!?」
右拳を振り下ろそうとするエイリム!
エイリム「・・・なんだと」
クルーゼが撃った魔導弾が
エイリムの背中に命中した!
クルーゼ「頭に血が上り過ぎだ
冷静な お前だったら気づかれていただろうが」
メアリー「クルーゼ!?」
クルーゼ「心配するな?撃ったのは模擬弾だよ」
エイリム「・・・クルーゼ・・君は親友だと思っていた
その君が僕の邪魔をするのか!?」
クルーゼ「サージェンがフェルクマスターに就任したのは
一か月ほど前だ
エイリム「・・・なに」
メアリー「フェルクマスターの軍服を着てるけど
エイリムの村を虐殺した人物ではない」
エイリム「・・・
フェルクマスターに変わりはないだろ!?
クルーゼ「エイリム!」
右拳をサージェンに!
それよりも速くクルーゼの左拳が
エイリムの頬を捉えた!倒れるエイリム!
クルーゼ「誰でもいいって言うのか!?
それは お前の村を虐殺したやつと
同じことをしようとしてるんだよ!?
エイリム「・・・」
クルーゼ「フェルクマスターだったら誰でも殺すのか!?」
エイリム「・・・クルーゼ?それが
憎しみに心を囚われた者の精神さ
エイリムの半径5m エイリムの右拳から
地に熱が伝わり溶けていく!
クルーゼ「地をマグマに変え殺そうと言うのか!?」
エイリム「このフェルクマスターは殺す
クルーゼ?君も来てくれるだろ?」
クルーゼの足元も地が熱で溶けていく!
クルーゼ「エイリム!?」
エイリム「・・・独りじゃ・・寂しいんだ」
クルーゼ「(死ぬわけにはいかない!
セネア!ゲジジェ!?
メアリー「・・・
エイリム!?
エイリム「・・・
メアリー・フェルフィスカ?
メアリー「私が復讐しようとしたとき
あなたが私に言った言葉を
あなたに届ける
戻れなくなるわよ!?