メアリー?聞きたいことがある
ザファイドアーク西部
クルーゼ「”行き先を間違えずに生きれば
幸せな未来は明日を積み重ねた先にある”」
クルーゼ「メアリーはエイリムに そう言った だが
明日を間違えずに生きられる人間が居るのか?
メアリー「・・・」
クルーゼ「皆だって これが正解だと思える道を
選ぶしかできない
どんなに気を付けても結果
明日を間違える人間も居る」
明日の行き先なんて誰がわかるんだ?
メアリー「誰だって わかるわけないじゃない?」
クルーゼ「エイリムに”私が導いてあげる”と
言ったんだろ?無責任じゃないか?」
メアリー「エイリムが”あの時”ほしかったのは
正しさよりも
救いと共感してくれる人間
クルーゼ「救いと共感?」
メアリー「悲しみに満ちてる人間に
こうするべきだと諭すよりも
寄り添ってわかってあげられる
人間が居れば救われる」
メアリー「私が
そんな人間だったから
クルーゼ「エイリムの悲しみは同じ痛みを知る
メアリーにしか理解できないか
メアリーが居てくれて良かったよ」
メアリー「安心を感じて やっと前に進めるんじゃない
無責任でも救われるのなら
私は優しいウソをつくわ」
クルーゼ「・・・ウソだったの?」
メアリー「導いてあげようとはしてるよ
正解の明日を選べる自信はないけどね」
クルーゼ?
クルーゼ「ベルバルドか?」
ベルバ「エイリムの軍は退いて行った
だが次の攻撃が いつ来るか
すぐにでも来るでしょうね
ベルバ「メアリー殿?」
メアリー「敵にとって私たちは”供給”が終われば
”作者”も恐れる”何か”をする
”セクトプリオン”は そう思ってる」
ベルバ「ゆえに短期決戦を望み
攻撃の手を ゆるめないか」
メアリー「私たちの兵力の総数15万を包囲してるのよ?
包囲殲滅は大軍ができる用兵」
ベルバ「・・・くっ・・どれだけの数の兵が
敵に居るんだ!」
メアリー「と言うわけで私は遊撃部隊として
戦場を探るわ」
クルーゼ「少数精鋭の遊撃部隊を西部だけに
集中できないもんな」
メアリー「クルーゼは遊撃部隊をしなくていい」
クルーゼ「え?」
メアリー「ここには第3人類とフェルク騎士団が居る
どういうことか わかる?
クルーゼ?貴方が軍を指揮しなさい?
クルーゼ「俺も遊撃部隊なんだけど!?」
メアリー「その穴は私が埋めるわ」
メアリー「クルーゼは第3人類の事を よく知ってる
フェルク騎士団の事も よく知っている
そして
敵である”エタシュ”のことも知っている
クルーゼ「・・・いつ気づいた?」
メアリー「わからないわ」
クルーゼ「・・・どういうこと?」
メアリー「第3人類とフェルク騎士団を
まとめ大きな力にしなさい?
これは貴方にしかできない」
クルーゼ「・・・簡単に言う」
クルーゼ「ベルバルド?
ガティレイア・ルドフォニーとして
第3人類を まとめていいか?
ベルバ「7年前のガティの恐怖を
セクトプリオンは知っているからか」
クルーゼ「サージェン?フェルク騎士団の指揮を
俺に執らせてくれ?」
サージ「任せよう」
メアリー「一か月半前までは殺し合っていたのに
フェルク騎士団と第3人類が手を組むか
何が起きるか わからないね人生って
ザファイドアーク東部
不思議な女神の一族を率いるミカ・セイライト
セクトプリオン敵将 ハルシを追い込んでいた
ハルシ「これが不思議な女神の一族の力か!
このままでは我が軍は壊滅する!!」
???A「私たちの出番か」
???B[今なら まだ戦況を
ひっくり返せそうじゃない?私たちの力で」
ミカ軍 陣営
ミカ「・・・何かの力を感じる
・・・あなた達は・・だれ?