レニィアーゼの冒険日誌

ザファイドアーク東部

リシェル「アキを真なるヒトにしてエタシュから
　　　　　人間を守る　そのために


　　　　　　アキ・ルナフェクトの居場所を言いなさい？


アス「お姉ちゃん　どうすれば」

アス「！？」


　　　　　　ミカの異変に気付くアス
　　
　　　　　　ミカの顔色は悪くなり息切れをしている


アス「お姉ちゃん！？」

ミカ「・・・


　　　　　　　　”あの時”の感じだ


ミカ「（・・・アキが・・真なるヒトになったら


　　　　　　・・・それは・・アキなのだろうか



回想　１１年前　クリスフェル村　夜の浜辺

アキ「”生きていれば”１０年後にミカに会いに戻れる
　　　　


　　　　　　・・・ごめんな・・ミカ



ミカ「アキ！？」



　　　　　　　　　　　回想　終了


　　　　そう言ってアキは私の前から姿を消した

　　　　アキはフェルク騎士団の軍隊に

　　　　”入らなければならなくなった”

　　　　１０年経ったら会える約束を私に伝え

　　　　私は　その時を待った・・でも



　　　　　　アキが・・変わってたら　どうしよう

　　　　　　知らない人格になってたら　どうしよう

　　　　　　私を見て”だれ？”と言われたら　どうしよう

　　　　　　・・・もし・・死んでて

　　　　　　会いに行っても会えなかったら　どうしよう


　　　それが怖くて私はルイジェネウスに帰ったんだった



　　　　　　もし・・アキが真なるヒトになってて


　　　　　　　　アキじゃなくなってたら・・・


ミカ「・・・ウェイバー？今ならわかる
　　　欲のままに生きる貴方の気持ちが
　　　私はアキを真なるヒトにさせない


リシェル「なぜ？」


　　　　　　　・・・言葉を失うミカ

　　　　　　　”アキに知らない誰かになってほしくない”

　　　　　それが不安でアキを真なるヒトにさせたくない

　　　　　今のアキが違うアキになってほしくない


ミカ「反対する理由わね



　　　　　　　これが私の欲かもしれない



ウェイ「欲だと？」

ミカ「理由は言いたくない
　　　でもアキを真なるヒトにさせたくない」

リシェル「理由はある　でも言いたくない
　　　　　そっちの方が　めちゃくちゃな論理じゃない？」

ウェイ「ミカ？お前の　その欲のために
　　　　人間が滅びるかもしれないんだぞ？」

ミカ「そうならないよう私は戦う！」

リシェル「アスちゃん？
　　　　　私たちは世界を救おうとしているの
　　　　　それを邪魔するミカちゃんを止めてくれない？」

アス「リシェル？今ならわかる　
　　　私は　お姉ちゃんのしたいことに　
　　　ついていく　それが私の　すべて」

ウェイ「これでは人と人とが　分かり合うのは不可能だ
　　　　”あの声が聞こえた”のに


　　　　　　　人は次なる進化に進みつつある


　　　　　その声とはアキとルガートの戦闘中に

　　　　　ウェイバーが聞いた

　　　　　ファースト・エタシュ　マイの声だった


ウェイ「人は　まだ進化の入り口にも立ててない」

ウェイ「人は変わらないといけないんだ！


　　　　　　刀を持ちミカに斬りかかりに行く！


ウェイ「なに！」


　　　　　　一瞬・・いや刹那の刻か・・・？

　　　　　　それほどの速さでウェイバーの顔面に

　　　　　　飛び膝をヒットさせたミカ


　　　　　　　着地と共に左回しケリ！

　　　　　　　距離を取ることで　それを回避したウェイバー

　　　　　　　身構えた瞬間にはミカから放たれる魔導弾！


　　　　　　　　　それをウェイバーは切り捨てた！


　　　　　　　　　　　そして


ウェイ「もう間合いを詰めに来たか！」


　　　　　ミカの斬撃とウェイバーの斬撃が当たり

　　　　　つばぜりあいになる！


ミカ「・・・人間は・・愚かで悲しい
　　　生き物だと思っていた」

ウェイ「肯定しよう」

ミカ「でも・・・


　　　　　　・・・私も愚かだった


ミカ「好きな人のために世界を救う方法を否定する


　　　　　・・・私は・・間違ってるのかもしれない


ウェイ「だったら！？」

ミカ「貴方と同じよ・・・


　　　　　間違っていると　わかってても進む者も居る


ミカ「・・・でも・・この間違っている方法で
　　　アキを救えるのなら


　　　　　　　私は後悔しない



ウェイ「・・・人と言う者は　やっかいだな」

ミカ「・・・それには同意するわ」

リシェル「手を貸そうかウェイバー？」

ウェイ「手出しするな　これは・・・


　　　　　　私のしたかった戦いだ