レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　エンド・ワールドが　この星に迫る


パラミュスタ国　指令室

パラ「隕石の落下コースは？」

「算出されたデータのまま１１分後には
　浮遊島に直撃する確率９８，５６％」

パラ「魔力は？」

「世界各国より魔力の供給
　１０分後にはルデア姫の元に魔力は結集されます」

パラ「計算通りなら１分しか時間はない」


浮遊島　高度１万ｍ

ルデア「皆の想いが　魔力が集まって来る」

ルエア「うぅ！」


　　　　　　　魔力の負荷が大きすぎ制御に苦難する

ハース「私が支える

ルデア「ありがとう　ハースが居てくれて良かった」


　　　　　　供給された魔力を
　　　　　　ルデアは右手にハースは左手に

　　　　　　お互いに手を重ねた

指令室

「魔力安定」

「大気圏で隕石に何かあるかです」

「隕石　来ます！」！


　　　　　　大気圏を突破し隕石　浮遊島に！

浮遊島

ルデア「なんて質量」

ハース「後は放つだけだルデア！？」

ルデア「わかってる！」

　　　　　二人の両手から巨大魔力弾

ハース「滅べ！エンド・ワールド！」

ルデア「この世界の未来を！」


　　　　　　　巨大魔力弾！放たれた
　　　　　　　落ちてくる隕石に直撃！！


ルデア「後は・・祈るしかないわね」

ハース「そうでもないさ」

ルエア「え？」


　　　　　　隕石が音をたてて粉々になっていく

ルデア「これは！」

ハース「終わらない　終わらせないと
　　　　願って撃った巨大魔力弾

　　　　
　　　　　　・・・隕石が消滅

ハース「・・

　　　　　　　私たちの勝利だ


指令室

「隕石　消滅確認！」

パラ「やったか！」

　　　　　　　
　　　　　指令室より歓喜の声があがる！！


「やったぞ！俺たちは　この時代のエンド・ワールドに勝利した！」

「この星は救われる！」

パラ「喜んでないで　世界にそれを伝えんかバカ者？」

「やりました　パラミュスタ王！」


世界各地

「守れたのか！俺たちは救われたのか！」

「奇跡だ・・人がエンド・ワールドに勝利した！」


　　　　　　世界各地で天が割れんばかりの
　　　　　　喜びの声があがる！


浮遊島

ルデア「ハース！」

ハース「ルデア！」


　　　　　　二人はお互いを抱きしめた

ルデア「守れた！終わりじゃない！終わらなかった！」

ハース「こんなに　うれしい事はない
　　　　これでルデアと共に生きられる！」


指令室

「新たな隕石！落下コース！」

パラ「なに！」

「パラミュスタ国　惑星の裏側
　トラード国に隕石落下！」

パラ「バカな！隕石は１つではないのか！？」

　　　　　　多くの流星群がルガスタに迫る

　　　　　　歓喜の声は消え人々は絶望した

　　　　　　人々は隕石に潰され

　　　　　　そこから起きた衝撃波に呑まれ

　　　　　　・・・命が・・消えていく


浮遊島

ルデア「・・・打つ手が・・見つからない
　　　　私たちは・・このまま滅ぶの・・・？」

ルデア「もう　何も備えはない・・・
　　　　救えなかった・・救えなかったんだ私たちは・・・」

ハース「ルデア？提案なんだが」

ルデア「何か策でも！？」

ハース「・・・私たち


　　　　　　抱き合ってキスでもしませんか？


ルデア「・・・」

ハース「最期の　この時だけは


　　　　　　　ルデアを感じていたい


ルデア「・・・

　　　　　　　フフ　アッハハハハ


ルデア「おかしなことを言うのねハース
　　　　こんな時に思わず笑っちゃった」

ルデア「初めて思えた


　　　　　人は絶望の中でも笑うことができるんだね


ルデア「ありがとう

ハース「ルデア」


　　　　　　　二人は抱き合いキスをした


ルデア「なんでだろう　いま　とっても幸せ」

ハース「好きな人が　ここに居て
　　　　熱を感じながら死ねるなら悪くないかもな」


ハース
ルデア「あいしている」

ルデア「・・・え」

　　　　　　　ルデアの身体が消えていく

ハース「ルデア！」

ルデア「いやだ！消えたくない！
　　　　ハースの側に居たい！」

ルデア「なんで！なんでなのよ！」


　　　　　　・・・消えたルデア


指令室

「ルデア姫様を未来に逃がす事に成功」

パラ「みな　すまん！」


　　　　　　パラミュスタ国も隕石で潰れて行った


浮遊島

ハース「・・・

　　　　　　・・・世界が・・壊れていく

　　　　　　・・・私の心も