世界各地に降り注ぐ流星群
浮遊島 高度1万m
ハース「・・・
終わりじゃない おわらせない!
愛する人と共に消えることも許さないか!?
ハース「エンド・ワールド!?」
激しい怒号が響くが
ハース「・・・守れなかった」
隕石が落ち国が消滅した
ハース「・・・守れなかった」
隕石が落ち海は干上がった
ハース「・・・守れなかった
地は焼かれ人が死んでいく
ハース「終わりに決まってるだと!どこに希望がある!?」
・・・待ってるのは絶望かもしれない
ハース「・・・誰の声だ?」
でも・・待ってるのは希望かもしれないから!?
ハース「え」
ハースの身体が消えていく
ハース「なんだ 幻覚でも見てるのか?
・・・そうか・・やっとわかった
・・・消えるのか・・私も
ハースの身体は跡形もなくなった
人間を未来に逃すなんて
それで良かったの ミカお姉ちゃん?
______________________________
それが5億年前に起きたエンド・ワールド
人間は敗北した
地は焼かれ海は干上がり星は死んだはずだった
それが たったの1年でルガスタという惑星は
息を吹き返しエンド・ワールド以前の惑星に戻った
エンド・ワールドから100年後
惑星ルガスタに人が戻り
エンド・ワールド以前の暮らしをした
「星が死滅したのに どうやって復活したの?」
記録にも原因不明と書かれてる
「なんでルガスタに何度も
エンド・ワールドは訪れるの?」
原因不明
「僕たちが一生懸命 生きても
最期はエンド・ワールドに滅ぼされるの?」
20億年前と10億年前は
人類はエンド・ワールドに勝利した
「・・・私たち・・今の時代の
エンド・ワールドに勝てるよね?」
さあ?
「・・・え」
なってみないと わからない
やってみないと わからない
誰も正解は知らない
この世界に絶対は無いんだ
それが今日の授業で先生が教えたかったことだよ
忘れちゃダメだからね?
「はい」
授業が終わった
本当に・・勝てるんだろうか・・・ね
僕だってわからないよ でも抗わなきゃ死ぬだけなんだ
テルモア王女様!
テールス「テルモア王女様じゃなく
テールス・モアと呼んでくれ?」
「それは難しいですよ王女様」
テールス「どうしたの?」
「裏庭に突然 人が現れました」
テールス「僕の方で処理する
皆には裏庭に近づかないよう言ってね」
テルモア国 王宮 裏庭
テールス「突然 現れたのは こいつか」
言葉に反応しない男
テールス「絶望しかありませんって顔してるな
起きろ お前は何者だ?」
???「・・・ここは・・どこだ
・・・私は・・誰だ」
テールス「・・・そう言うやつ・・本当に居るだな」
テールス「ついてこい」
部屋
???「ここは?」
テールス「私の部屋 お前 おいしそうだもんな」
???「・・・とって食われるのか」
テールス「それも悪くなさそうだな」
???「ここは どこかの国なのか?」
テールス「テルモア国 まあ
はるか昔はパラミュスタ国って
呼ばれてたけどな