レニィアーゼの冒険日誌

　　　　私を討った先に　お前の望む未来があるのか？


ザファイドアーク北部


バルサ「・・・

バルサ「・・・

バルサ「・・・私の


　　　　　　　　・・・私の望む未来？


バルサ「・・・私の


　　　　　　　　ノゾムミライ？


バルサ「・・・

バルサ「・・・私は

バルサ「・・・私は


　　　　　　　　・・・仇をとったら何をして生きれば


バルサ「・・・ナニヲシテイキレバ」

　　　　　　
　　　　　　バルサファイの動きが止まる
　　　　　　彼の取り巻く者たちも止まったかのようだ


バルサ「・・・私には


　　　　　　　　・・・なにも無い


　　　　　　リーザも家族も友も故郷も１０００年前だ
　　　　　　１０００年の時を越えた私には


　　　　　　何があるんだ

　　　　　　ナニガアルンダ


バルサ「・・・教えてくれラフィス
　　　　私は　お前を討ったら


　　　　　　何を・・したらいいんだ・・・？



バルサ「リーザの言っていた”世界を優しくしてね”の
　　　　意味すらも　わからない・・・」

ラフィス「・・・悲しい人間だな」


　　　　　　　バルサファイは剣を地につけ
　　　　　　　うなだれてしまった


　　　　きっと　この人間は救いを求めている
　　　　だが　どうすれば　この人間を救うことができる？

　　　　彼を動かしていたのは
　　　　復讐するという存在意義

　　　　だが討ったら何をすればいい？


バルサ「・・・なにを」


ラフィス「・・・

ラフィス「・・・泣いているのか？


　　　　　　　こぼれていく涙　何も答えられない
　　　　　
　　　　　　　あまりにも自分には何もない事を知ってしまった


バルサ「・・・」

ラフィス「・・・なら


　　　　　　　何かを言いかけた　その時
　　　　　　　ラフィスは後方から放たれた光の矢に貫かれた


バルサ「・・・え」

　　　　　　　　
　　　　　　　　何が起きたか　唐突のこと
　　　　　　　　討ちたい人間が　なぜ　こんなことに？


ラフィス「・・・私は


　　　　　　　　　・・・死ぬのかな？


バルサ「・・・


　　　　　　　この男が・・死ぬ・・・
　　　　　　　なんで　こいつが死ぬ・・・？

　　　　　お前が死んだら・・・　　　　　　　　
　　　　　私は　どう生きればいい・・・


バルサ「・・・

バルサ「・・・

　　　　　　　　　死ぬな！　　　　　
　　　　　　　　　死なないでくれ！


　　　　　　倒れそうなラフィスを抱きかかえた


バルサ「お願いだ！死なないでくれ！？」


　　　　　　めちゃくちゃだ・・・
　　　　　　あれほど殺したがってたのに・・・
　　　　　　今は死なないでくれと願っている・・・

　　　　　　お前が死ぬと！

バルサ「どう生きればいいかわからないだろ！？」

ラフィス「・・・だったら


　　　　　　　　　共に戦おうか？


バルサ「・・・何を言って？・・！！！！」


　　　　　　　光の矢に貫かれたラフィスの
　　　　　　　”身体が２つに分かれた”


　　　　　「間に合って良かったラフィ」


バルサ「お前の姉が放ったのか」

ディア「ラフィスとフェルクを分離させるための矢」

ラフィス「殺傷力は無い」

フェルク「・・・く」

　　
　　　　　　　フェルクの絶対的安心感は
　　　　　　　自分を討てばラフィスも死ぬ

　　　　　　　彼らの仲間には討つことができない
　　　　　　　それを盾にしていたが　それが無くなった
　　　　　　　
　　　　　命の危険を感じ
　　　　　フェルクは振り返りラフィスに刀で　なぎはらう！

　　　　　　その斬撃をディアが刀で防ぐ


ラフィス「ディア？」

ディア「お前が死んだらバルサファイが何をしていいか
　　　　わからなくなるだろ！
　　　　だから死ぬな！あいつのために　お前は死ぬな！？」

ネッサ「フェルク！貴様！」


　　　　　　　　　魔導弾をフェルクに発砲！

フェルク「敵が５人も！」


　　　　　　　　　魔導弾をかわし

　　　　　　フェルク！スピード３倍
　　　　　　エンドレス・ウィンド・モード！

　　　　　　そのスピードで逃げ出す！

アムル「逃がしは！・・・え？」


　　　　　　ラフィスが手を上げてアムルを止めた

アムル「ラフィ？どうして？？」

ラフィス「フェルクが生きていれば


　　　　　　　　バルサファイの生きる理由になる

バルサ「・・・


　　　　　　　状況を呑み込めていないバルサファイ
　　　　　　　ラフィスは言う


ラフィス「バルサファイ？


　　　　　　　　　　　　生きろ