レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　奇跡の子　ラムスクロウで

　　　　　　アキは　そう呼ばれていた



ザファイドアーク西部

ルダ「え？」

ディア「作者に勝利できるのは作者の子供ではない者
　　　　その答えに　たどりついた私は
　　　　別の世界”ラムスクロウ”に渡った」


　　　　　　　　私が　アキを　さらってきた


ディア「アキなら作者を倒せると思いルガスタに連れて行き
　　　　アキの人生を”操作”したに等しい」

ディア「だが　ひとり　追ってきた者が居た」



回想　ラムスクロウ

「レディカを　どうするつもりだ！？」

ディア「この子の名前か？」

「俺の弟を！？」

ディア「・・・すまない」

　　　　　　ルガスタへ飛んだディア


ルガスタ

ディア「まさか　ついて来れるとは」

「ここは・・お前は・・・？」

ディア「無理にルガスタに渡って記憶を失ったか」

「なんのことだ・・・？」


　　　　　　　私は連れ帰った赤子をアキと名付けた


ディア「お前は　アキの兄にあたる」

「・・・記憶にない」

ディア「アキは
　　　　この世界ルガスタを救うために私が教育する」

ディア「お前にもやってほしいことがある
　　　　自分の記憶を取り戻したいのなら私に協力しろ？」

「・・・卑怯だ」

ディア「あぁ　私は卑怯者だ
　　　　この世界を救うためならなんでもする」

ディア「お前は

　　　　　　　”フェイルアム”に行って
　　　　　　　その惑星の中心人物になれ？


　　　　　　　　　　回想　終了


ディア「私はルガスタとフェイルアム
　　　　双方の戦力を使い作者と戦う計画を立てた」

ルダ「・・・フェイルアムの・・中心人物」

ディア「・・・


　　　　　　ガティレイア・ルドフォニー


ルダ「貴様！」

ディア「・・・すまない



戦場

シウス「フッフフフフ　アッハハハハハ！」

アキ「何が　おかしい？」

シウス「おかしくもなるよ
　　　　何も知らないで戦っているんだから」

アキ「何が言いたい？」

シウス「８年前にルガスタを守って死んだ
　　　　ガティレイア・ルドフォニーは

　　　　　　　
　　　　　　　お前の実の兄だ


アキ「・・・何を・・言っている」


　　　　　　　仮にそれが確かなら

　　　　　　　第一次　第３人類の侵攻

　　　　　　その戦争の最中に
　　　　　
　　　　　　アキの奇跡の力を操れたガティレイアは
　　
　　　　　　血のつながりによる力を持っていたかもしれない


アキ「だから・・ガティは奇跡の力を・・・」

シウス「全部　そこに居る
　　　　ディア・ルナフェクトに騙されたんだよ！」

シウス「この世界に飛ばされたのもフェルク騎士団に入れられたのも
　　　　”アワテイル”を見つけるために生きたのも
　　　　エンド・ワールドと戦わされたのも全部！


　　　　　　そこに居るディア・ルナフェクトのせいだ


アキ「・・・」

ディア「・・・知ってしまったか」

シウス「・・・


　　　　　　戦う運命に引き込まれ世界の重さを背負い
　　
　　　　　　自分の失敗は世界の滅亡を意味する
　　
　　　　　　時代に選ばれた悲しい運命の戦士


シウス「時代だけではないな
　　　　意図的に　そう仕組まれた」

アキ「ディア・ルナフェクト！？」


　　　　　　　アキはディアに振り向き怒号した！

　　　　　　　そこにできた隙を見逃さなかった作者！


シウス「その人の心が自分を殺す！」


　　　　　　　　死角からアキに攻撃する！

　　　　　　　　アキは瞬時に振り返り！


シウス「なに！」

　　　　　　　　刀で作者を左に　なぎはらった！

　　　　　　　　間合いをとって　かわした作者！


アキ「ひっかかれよ？
　　　わざと　だまされて演技したのに」

シウス「ディアに・・恨んでないと言うのか！
　　　　お前の兄も　その男が！」

アキ「もう

　　　　
　　　　　　　そんなこと　どうでもいいんだよ


アキ「言っただろ？
　　　この世界に生きる人々に温かい想いをもらったと？」

アキ「その恩返しをできるとすれば


　　　　　　　　世界を救うくらいしかないんだよ



シウス「代償と見返りが　つりあわないな」

アキ「それでも返せないほどもらっている


　　　　　　人の心　想いの温かさ


アキ「それを知れて　すごく幸せだと思っている」

シウス「本当の家族と引き離され
　　　　世界と戦うことになってでもか！？」

アキ「俺にとっては


　　　　　　このルガスタという世界と

　　　　　　そこに生きるみんなが俺の居場所だ