バカが
まるでミイラだな 滑稽に見えるぜ
グレンハム軍 本拠地 医療施設
メアリー「何を言うのアキ!?」
アキ「力の無い奴が前に出るからだよ
お前がメアリーを かばわなくても
俺の力で救えたと言うのに」
クルーゼ「おい!アキ!?」
アキ「アズベス
お前が くたばったんだ
これで なんの遠慮もなく
メアリーを俺の物にできるぜ!
ミカ「アキ!」
アキ「・・・」
メアリー「・・・え」
・・・・・・・・・・・・
・・・何かが起きた
アキ「・・・
くたばったのでは?
アズベス「・・・アキ お前 さっき何て言った?」
アズベスが飛び起き
何の迷いもなくアキに右ストレート
アキは かわした
アキ「元気だな?」
アズベス「お前にメアリーをとられてたまるか!」
アズベス!
そう呼び駆け付けるメアリー
アズベス「メアリー?」
メアリー「よかった・・よかった・・・
アズベスの意識が戻って・・・」
アズベスを抱きしめ涙を流す
メアリー「もう あんなムチャなことしないで・・・
私も そうさせないように強くなるから・・・」
アズベス「・・・メアリー
うわああああああああああああ
ああああああああああああああ!
メアリー「・・・え?」
悲鳴をあげるアズベス
治療をしてたリリィは言う
リリィ「意識が戻ったのは良いけどメアリーちゃん!
アズベスは全身火傷をしたようなものだから
抱きしめたりしたら全身に激痛が走るわよ!」
メアリー「・・・そうなの?」
リリィの回復魔法で痛みをやわらげた
アズベス「・・・死ぬかと思った」
ミカ「・・・お互いを想い合う
良いシーンだと思ったのに」
クルーゼ「・・・とんだ茶番になったな」
アキ「リリィ?アズベスは完治するか?」
リリィ「私が治療するのよ 当たり前よ
一か八かにかけた治療を今するから
大丈夫
ミカ「・・・それって大丈夫なの?」
アキ「・・・もし 1になったら?」
リリィ「デス♪」
メアリー「・・・笑えないから それ」
リリィ「冗談よ ケガも完治するし
今の医療なら傷の痕も残らないから」
リリィ「アズベスを目覚めさせてありがとうアキ」
アズベス「・・・え」
クルーゼ「よかったな アズベス」
アズベス「あ・・アキ! てめえ後で 面貸せよ!
さっき なんて言いやがった!?」
アキの姿は もう そこになかった
アズベス「・・・あいつ」
医療施設の外
ミカ「アキってさ
ああいう憎まれ口たたけば
アズベスが目を覚ますから言ったの?
アキ「あいつは俺が そうすることに
過剰に反応するからな」
アキ「俺は なんとも思ってないのに
昔からアズベスは俺にライバル心
むき出しなんだよ」
アキ「なんで そうなんだ」
クルーゼ「あの時の訓練で
アキが見せた戦術を見たからじゃないか?」
アキ「あの時の?」
クルーゼ「そう
不利を物ともしなかった者と
不利を有利に変えた者
その戦いの違いさ