アズベスもアキが居なければ
ザファイドアーク グレンハム軍 本拠地
ミカ「仲間内で大きな顔してられたのかな」
クルーゼ「どんな時代にも規格外の やばい奴は
居るものだよ
俺からしてみれば
アキより やばい奴は居る
ミカ「奇跡を使えるアキよりも?」
クルーゼ「アキは奇跡を使えないよ」
ミカ「だってアキは さっき宇宙で
あれほどの奇跡を!」
クルーゼ「アキが言うには
奇跡を使える”その時”があるらしい
その時でないと
どうやっても奇跡を使えないらしい」
ミカ「融通 効かない力なんだね」
クルーゼ「俺にはディア・ルナフェクトと
セクト・リーア様が
最強だと思ってる」
ミカ「作者ではないの?」
クルーゼ「もう世界を どうにかできる
力のある作者なら作者と答えたけど
もう その力は使えないんだろ?」
ミカ「アキが言うにはわね」
クルーゼ「力を制御できたディアと
本気を出したセクト様には
俺は どうあがいても勝てないだろうよ」
クルーゼ「まあ セクト様は本気を出せないんだろうけど」
ミカ「え?」
クルーゼ「・・・」
ミカ「なんで本気を出せないの?」
クルーゼ「ミカ?アキを見て来てくれないか?
あんなことがあった後だ
アズベスとケンカしてたら困る」
ミカ「・・・してそう 見に行ってみる」
クルーゼ「たのむ」
ミカが居なくなって
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「ここはグレンハム軍 本拠地の最奥
なんだけど
貴方には ゆるい警備でしたか?」
セクト・リーア様?
セクト「お前に会いに来た クルーゼ」
クルーゼ「敵である俺に何の用で?」
戻って来てくれないか?
クルーゼ「・・・」
セクト「元々 お前はフェルク騎士団の
技術を盗むために潜入させた
だが こっちには人手不足でな」
クルーゼ「ヴェルアやペンデ ゲルメイも居るだろ?
ゲジジェにセネアも」
セクト「・・・何も・・知らされてないのか?」
クルーゼ「え」
セクト「・・・」
セクト「・・・ゲジジェは
・・・アキに討たれた
クルーゼ「・・・アキが」
セクト「それを知ったセネアも
精神が壊れて行方不明だ」
クルーゼ「・・・セネアも」
クルーゼ「・・・
・・・壊れる時って・・あっけないな
セクト「・・・すまない」
セクト「私は作者の共周りとして
お前を求めてる」
クルーゼ「ヴェルアたちは?」
セクト「私は誰よりもクルーゼ?
お前以上に信頼できる者が居ない」
クルーゼ「・・・今さら・・そんなこと言われても」
セクト「・・・私を
母と呼んでくれた
回想
クルーゼ「セクト様は恩人なんだ!
母と言ってもいい!」
回想 終了
セクト「その時の お前の”母”という言葉を聞いて
お前を愛おしく信じられると感じた」
クルーゼ「・・・」
セクト「クルーゼ
・・・来て・・くれるだろ?
クルーゼ「・・・」
セクト「すぐに返事は求めない
だが来てくれるのなら
ゼルファダイ村の酒場に来てくれ」
そう言い残しセクトは姿を消す
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「・・・どうすれば」
クルーゼか?
クルーゼ「ルダ?」
ルダ「悩んでそうな顔だな?」
クルーゼ「セクト様に引き抜きをくらってな」
ルダ「・・・よく・・そんなことを
ためらいもなく言えるな?」
クルーゼ「なんでだろう
俺ってルダに何でも言えちゃうな」
ルダ「・・・よく・・そんなことを
ためらいもなく言えるな?」
クルーゼ「なんでだろう
さっき聞いたような言葉に聞こえる」
ルダ「・・・さっき言った言葉だからな」
ルダ「で?どうしたいんだクルーゼは?
来てくれと言うのなら私も行ってやる」
ルダ「お前の居ない世界に興味はないからな」
クルーゼ「・・・ルダ」
クルーゼ「・・・」
回想
セクト「・・・ゲジジェは
・・・アキに討たれた
回想 終了
クルーゼ「・・・
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