あの時くれた想いがあるから
俺は生きることに意味を見いだせた
現在 酒場
クルーゼ「セクト様が うれしいと楽しいを
教えてくれなければ
俺は抜け殻になって死んでいたでしょう」
クルーゼ「それだけじゃない」
クルーゼ「セクト様とゲジジェとセネアが居てくれた
みんながくれた想いが俺を育ててくれた
俺を成長させてくれた 感謝しかないです」
クルーゼ「”身内”にしてくれて ありがとう」
セクト「その当時 後悔したかもと
言ってた記憶があるのだが?」
クルーゼ「まさか・・・
身内にしてくれた相手が
軍の上層部とは思わないでしょ・・・
1000年前 演説場
5万のセクトプリオンと呼ばれる軍隊が
集結していた
音楽隊が場を盛り上げ
士気の高い その軍隊は
総司令官 セクト・リーアの名を声に上げた
セクトが壇上に立ち言葉を発する
セクト「我らセクトプリオンの精鋭たちよ
私たちの存在意義を 確認しよう
我らが望むのは人間のよる人間の創った
より良き未来だ
このルガスタの世界は人間による素晴らしき統治
それが輝かしく面白い物になった時の維持
そうなった世界を守るために
セクトプリオンは創られた
だが 幾度の時の中 それが達成されなかった場合
もうひとつのセクトプリオンの重大な役割がある
世界をリセットするために
エンド・ワールドを起こすことだ
作者が世界と人間に絶望した場合 それが訪れる
今の世界から1000年後の世界で
今の人間が変わらなければエンド・ワールドを起こす
あえて言おう 世界をリセットする日は近いかもしれない」
ざわめくセクトプリオン
セクト「世界は変わる そう信じたいが
それが望めない未来なら裁きを下す
いつでもエンド・ワールドを起こす
覚悟もってほしい」
セクトプリオン「セクト様のために!」
大きな歓声があがる
檀上より下りるセクト
檀上裏
クルーゼ「・・・まさか身内になった相手が
軍の総司令官なんて」
ゲジジェ「ビビったか?」
クルーゼ「身内なのに様をつけるのは?」
セネア「気軽に”セクト”なんて呼んだら
兵士に示しがつかない」
クルーゼ「なら 俺もセクト様って呼ぶか」
セクト「・・・すごい距離を感じる」
セネア「しかたないんじゃない」
準備はいいのか?
セクト「ゲルメイか?」
敬礼するゲジジェとセネア
クルーゼ「え」
ゲルメイ「初めての顔だな セクトの側近か?
ゲルメイ・アノン・メルツと言う者だ
君の名を教えてくれないか?」
クルーゼ「・・・え・・俺?」
セクト「他に誰が居る?」
クルーゼ「クルーゼと申します」
ゲルメイ「姓は?」
クルーゼ「覚えてないんです」
ゲルメイ「そうか 訳がありそうだな
セクトのために尽くしてくれ」
クルーゼ「は、はい!」
ゲルメイ「セクト?
しばらくは私がセクトプリオンの
総司令官代理と聞かされているが?」
セクト「シウスに護衛を作ってくれと頼まれて
今から鍛えに行く
私は守られなくても対応できるのに」
ゲルメイ「守るだけが護衛の務めではない」
セクト「他に何が?」
ゲルメイ「さあ?もう気づいてるのではないか?」
セクト「え?」
ゲルメイ「その任務が成功することを祈る」
立ち去るゲルメイ
クルーゼ「・・・めっちゃ緊張した」
セネア「ゲルメイ殿に声をかけられるなんて
すごいじゃないクルーゼちゃん」
クルーゼ「名のある人なんですか?」
ゲジジェ「セクト様に並ぶほどの作者の側近だ」
クルーゼ「セクト様って もしかして すごい人?」
ゲジジェ「・・・もしかしなくても
演説を見れば そう気づかないか?」
セクト「なんか距離を感じる
すごい人になんてなりたくなかったな」
クルーゼ「あの セクトプリオンって」
セクト「うん?」
クルーゼ「・・・
人を滅ぼすのが仕事なんですか?