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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 133

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写真コンテスト

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レニィアーゼの冒険日誌

2024-04-15 20:59:36.0 2024-04-15 21:02:52.0テーマ:その他

どっちも欠けている二人が


ガシェに言われたことが気になって
精神障害の症状で倒れるのを覚悟で
役所にヘルパーの事を聞きに行った

ミレイが言っていたように
僕のような精神障害者は
無料でヘルパーを雇うことができたが

「毎日 朝から晩までは
 介護しませんね」

それが役所の人からの返答
じゃあ
ミレイがやってることは
なんだって言うんだ

帰宅するヴィダ
家にはミレイが昼ご飯を
支度してくれていた

「一人で出かけて
 大丈夫だったの?」

「・・・」

ミレイは なぜ
そこまでしてくれる?

疑ってかかったら
何が狙いで僕の傍で
こんなに面倒を見る?

だがミレイが
これまでしてくれたことは
優しく温かく思いやりがある
行動ばかりで接してくれていた

疑ってもいいのか?

でも

   
    ・・・悲しかったね
    ・・・つらかったね


    ダメだよ?
    繋がって居る人間が
    自分勝手に生きちゃ


    私と共に生きてみる?


こんなにも僕を想ってくれる人間を
疑うなんて

「ヘルパーは
 そこまで面倒を見てくれない」

思わず声に出てしまった
それを聞き黙ってしまうミレイ

「なんで
 そこまでしてくれるんだ?」

「・・・」

「何か狙いでもあるのか?」

「・・・」



     な~んだ
     バレちゃったか



「狙いならあるわ
 私にとっての
 とても重要なね」

語り出すミレイ

「私がヘルパーと言うのは本当よ
 貴方と契約して
 与えられた仕事内容は
 週に2回 二時間ほど
 ヘルパーとしての仕事を
 すること」

「じゃあ
 ミレイのやってることは」

「過剰でしょうね」

「なぜ」

「・・・」


     私にも
     わからないの


「え?」

「私が普通ではない事は
 前に話したよね?
 私は愛を知らない
 感じた事もない
 普通の人が知っている感情を
 私は知らない
 だから私は普通ではない」

うつむき悲しそうな表情で
言葉を連ねる

そして意を決したように言った

「貴方と居ると
 私が生きて来て
 これまでに


    感じた事の無い
    感情に縛られるの



「私は
 この感情を知らない
 今まで感じた事の無い想い
 ねえ 教えて?
 これは なんなの?」

黙ってミレイを見つめるヴィダ

「私は
 これを知りたいの」

思い出すように語る

「最初に貴方に出会った時
 貴方は
 ”普通が わからない”と言った
 その言葉 私も共感なんだ
 私も普通を知らないから
 だから貴方が精神障害者と知った時
 ヘルパーである私の立場を利用して
 契約を持ち込んだ

 最初は ただの興味でしかなかった
 でも・・貴方と過ごす内に・・・


    貴方は私と同じなのかもしれない


    想いを受け入れるの?
    拒絶するの?



    私たち・・どっちも欠けてるね・・・



「なんて表したらいいの?
 ここにある この感情は」

「・・・」

「・・・私は
 ・・・これを知りたいの」


     貴方に
     お願いがあるの



泣きながら上目遣いで
すがるような表情で言う


「せめて
 少なくとも
 この感情が
 何か
 わかるまででいいから


    ・・・貴方の
    ・・・傍に居ていいですか?



「・・・」


そんなミレイを
愛しく優しく抱きしめて


「・・・


     
      ・・・居ていいよ




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