この世界は作者が
ペンでノートに記した物
世界も生きとし生きる者も
俺達だって
ペンでノートに書かれた物
俺達は創られた世界に生かされている
世界を創り
その中に人を創り
それが
どうなっていくのかを
眺めて居たい観察者
それが作者だ
そんな事のために
俺達は創られた
水槽の中の魚を
眺めるのと同じような物だ
そんな扱いを受ける俺を
俺は許していない
だが作者は水槽を創るに至って
邪魔な世界が存在した
それはノートによって隠された
本来あるべき世界
なら
見てみたいと思わないか?
本物
俺は
そう呼称している
ダークスの宿命の運命の子が
運命も宿命も忘れ
行動しているのは
本物に たどりつくこと
そのためのグラッシュでもある
回想
クルーゼ「なんのために戦っている?」
ヴァド「本物に
たどりつくためだ」
回想 終了
ヴァド「作者の鑑賞物して
生きるつもりはない
なら
作者の隠したがっている物を
暴いてやる
それが俺達の復讐だ」
ヴァド「そのために
本物に たどりつく」
レイチェヴュアルを
知らないのだな?
ヴァド「なに?」
カプス「作者が
なぜノートで隠してるのかも
何から隠しているのかも
知らないのだな?」
ヴァド「存在している範疇だけ
知っていると言っていたなカプス?」
カプス「その本物は
レイチェヴュアルと言う
それをレイリアに伝えられていない
信用されてないのか?」
ヴァド「そんな事は どうでもいい
本物に たどりつけるのなら
なんでも利用する
宿命も運命も時代もな」
ヴァド「そのために
月者も魔女も騎士も
手を組んだのだ」
ヴァド「お前も来るだろう
風の化身 クルーゼ?
お前が来ればヴァルシも
協力してくれる
ダークスの宿命の運命の子が
歴史上 初めて協力できれば
作者にだって対抗できる」
ヴァド「それをやるんだよ」
クルーゼ「・・・」
ヴァド「決断できないのなら
力をもって わからせる」
ヴァド「お前の大技
刹那の鼓動もア・カーゼも
俺には通用しなかった」
ヴァド「お前の変幻自在のスピードも
どう動けばいいか
教えてくれるバードレの力の前に
お前の力は無力だ」
クルーゼ「・・・く」
本当に
そう思っているのか?
クルーゼ「え」
カプス「相性が悪いのは
どちらだ?」
カプス「どう動けばいいか
伝わってしまうのなら?」
クルーゼ「そういうことか」
クルーゼは
ヴァドに剣先を向け構えた
クルーゼ「だまされるとこだった」
ヴァド「気づいたか
だが できなければ意味がない」
ヴァド「それを可能にするためには
刹那を越える必要がある」
クルーゼの周囲に
翠色のオーラがかもしだす
ヴァド「お前」
クルーゼ「・・・
越えればいいんだろ
刹那を?