やっぱ こうなったか
まあ しかたないよね~
だから 俺は
人付き合いが続かない
イエスタデイがインしなくなってから
10日が経つ
「どういうこと!
私の配信にも出演してくれなくなって
10日も急に
音沙汰もなく連絡もないなんて!!」
「スマートフォンから
フレンドの特権で
連絡することもできるけど・・・」
「・・・たぶん これは
ライン越えだ」
「・・・」
・・・何しているのよ
・・・イエスタデイ
グレンハム王国 森林公園
つむのーの世界で
プレイヤーが集まる
憩いの場がある
いつも ここは
人生を楽しんでるような
そんな人たちで溢れる
そこで木製の小屋に寄りかかり
日差しを感じている人物が居た
・・・
「なんの連絡もなしに
一か月もインしないなんて
いい度胸じゃない!
イエスタデイ!!」
・・・
「私の配信にも
出演してくれなくなったし!!」
・・・
「何か応えなさいよ!?」
・・・
・・・
・・・
精神障害が悪化した
「・・・え?」
実は いま
チャットすることすらも
きつい
「・・・」
「・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・ごめんなさい」
「・・・」
「・・・私・・自分のことばかりだね
イエスタデイが
こんなに苦しんでたのに
それを理解してあげられないで
・・・私は」
・・・
「応えなくていいから!!」
トゥモローも
小屋に寄りかかり
イエスタデイの身体に
己の身体を預け
ゆったりと この時を過ごす
「・・・きっと
貴方は私と同じ」
「・・・寂しかったんでしょ?
でも 独りは嫌で」
「・・・私だって
・・・そうだよ?
さみしくて
さみしくて
どうしようもないくらい
さみしくて
でも
どうにかしたくても
街に遊びに行けるような
身体じゃないから
孤独を
ごまかすために
配信を始めた
・・・
イエスタデイだって
そうでしょ?
寝たきりの身体で
人と接することができなくて
その寂しさを
ごまかすために
みんなが居る
この場所に居るんでしょ?
・・・
「・・・ネトゲってさ
私たちのような
精神障害者には
救世主だよね
・・・
「・・・大丈夫だよ?
ちゃんと待ってるから
イエスタデイを待って居る
「また いつ 突然
連絡が途切れても
理解してあげて
一か月でも
1年でも
5年でも
10年でも
・・・イエスタデイを
・・・待って居るから
・・・
・・・
さすがに10年も待ってたら
サービス終了してるんじゃないかな?
「例え
サービスが終了しても!!
イエスタデイを待って居る
・・・
じゃあ
その時は
君を探しに行くよ
トゥモロー