レニィアーゼの冒険日誌

「もう　欠けていないんだね」

「やっと
　普通になれたんだ」

「あれって
　歌だったの？」

「いや　あれは



　　　　　
　　　　　　　　　想いだよ




ステージ

ツナグ「・・・」

ヴェル「・・・ツナグ？」



　　　　　　一生ツナイでくれるのか？

　　　　　　俺達を？？



ツナグ「・・・」

ツナグ「・・・うん



　　　　　　　　だから　もう


　　　　　　　　あきらめてくれ？



シアン「当たり前だろ？」

リエル「言っただろ？
　　　　君が唄うのなら
　　　　僕は
　　　　彩りたいんだ」

ティア「ツナイデくれ？
　　　　俺達のことを
　　　　一生ツナイでくれ」



　　　　　　　ステージ上で

　　　　　　　５人は

　　　　　　　涙を流しながら

　　　　　　　抱き合った




「・・・感動しちゃった」

「パフォーマンスだったら
　とんでもない役者の
　バケモノの５人組だけど？」

「・・・いや
　これが演技だったら
　怖いって」

「”欠けている”のみんな
　　どうするんだろうね？」

「なにを？」

「だってさ



　　　　　　もう欠けていないのに

　　　　　　バンド名が

　　　　　　”欠けている”なんだもん