レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　・・・大嫌いなんだよ

　　　　　　・・・自分の名前が


カナデ「・・・


　　　　　　　私は大好きだよ！！


カナデ「・・・」

カナデ「・・・私は！



　　　　　　　ツナグが大好き！！


ツナグ「・・・」

ツナグ「・・・それって」

ツナグ「（僕の事？
　　　　　それとも
　　　　　名前の事？）」

カナデ「それにね
　　　　私も自分の
　　　　カナデって名前が
　　　　大好きなんだ」

カナデ「カナデって名前だから
　　　　私は奏でることを選んだ」

カナデ「そして
　　　　奏でることができたら
　　　　何ができると思う？」

ツナグ「何って？」

カナデ「奏でることができるとね


　　　　　　君の歌声に

　　　　　　メロディーを

　　　　　　重ねることができるの


カナデ「それって　とても
　　　　ステキでしょ？」

ツナグ「・・・」

カナデ「奏でるから繋いでよ？
　　　　君の歌声と
　　　　私のメロディーを
　　　　繋いで？」

ツナグ「・・・」

ツナグ「・・・・・」

ツナグ「・・・
　　　　僕にできるかな？」

カナデ「・・・


　　　　　　君なら繋げる

　　　　　　だってツナグだもん


ツナグ「・・・カナデ」

カナデ「・・・


　　　　　　　さあ？

　　　　　　　朝のセッションの

　　　　　　　時間だよ

　　　　　　　はじめよう

　　　　　　　繋ぐと奏でを



ヴァイオリンを取り出して
構えたカナデ


ツナグ「・・・この音」

カナデ「・・・」

ツナグ「楽し気で明るくて
　　　　はしゃいでるような」

ツナグ「無邪気な子供たちが
　　　　遊んで居るような
　　　　そんな奏でだね」

カナデ「今日は　こんな感じで
　　　　奏でたいな」

ツナグ「・・・即興で創った曲に
　　　　歌詞を合わせろって
　　　　どんなムチャ振りしてるか
　　　　わかってる？」

カナデ「・・・


　　　　　　　君なら
　
　　　　　　　繋げるでしょ？


ツナグ「・・・」

カナデ「はじめるよ？」

ツナグ「・・・わかったよ



　　　　　　　　繋いでやるよ



　　　今日だって君と
　　　出逢って過ごして別れて
　　　また　出逢って

　　　明日も今日と
　　　同じ事ばかり
　　　繰り返すんだろうな

　　　あれ？これって
　　　僕は
　　　いつも君と居るね？

　　　この気持ち何て言うんだろう？
　　　・・・わかってるよ
　　　・・・言葉でわね
　　　
　　　二人だんだん感じた音に
　　　きらめく想いが１つ

　　　君のメロディーに歌声
　　　繋いで奏でるの

　　　「傍に居るよ？」と伝えて
　　　「ここに居るよ？」と感じさせて

　　　君と繋がっていたいんだ

　　　今朝の青空に願うのは
　　　君と見つけた心

　　　君の感情に想いを
　　　繋いでザワつくの

　　　君のカナデを聴いて
　　　僕の歌声をツナイで

　　　いつまでも
　　　重ねていたいんだ



引き終えて
唄い終えて
感動に浸る
ツナグとカナデ


カナデ「ここで　うまく
　　　　ツナグとカナデ
　　　　二人の名前を使うなんて
　　　　やるじゃないツナグ？
　　　　とても　即興で
　　　　創ったなんて
　　　　思えない歌詞ね？」

ツナグ「ちがうよ？
　　　　即興で創ったから
　　　　二人の名前を使うしか
　　　　なかったんだってば」

カナデ「フフ
　　　　そういうことか♪」


　　　　　ナイス

　　　　　ヴォーカル

　　　　　アンド

　　　　　ヴァイオリン


ツナグ
カナデ「え？」

「良いセッションだったよ？」

カナデ「ヤダ
　　　　聴いてた人が居るなんて」

「朝から良い物を聴いちゃった
　ねえ？　君たちって


　　　　　　いつも　ここで

　　　　　　セッションしているの？？