レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　　路上ライヴ　当日


街の
メインストリート


　　　　　お～

　　　　　今からここで

　　　　　奏でるのね


ツナグ
ヴェル「・・・」

カナデ「どうした男共？
　　　　顔が引きつってるけど？」

ツナグ「・・・カナデは
　　　　怖くないのか？」

カナデ「え～？
　　　　楽しみでしかなくな～い？」

ヴェル「・・・その強心臓
　　　　どこからくるんだ」

カナデ「男共～？
　　　　さっさと演奏の準備を」



　　　　　　　時間通りね



ツナグ「ネアさん？」

ネア「来ると思って待ってた」

ヴェル「誰だ　この女？」


　　　　　　紹介する


ヴェル「ツナグとカナデのセッションを
　　　　聴きに来るファンか」

ネア「君がカナデの言ってた
　　　”良いギターの子”か
　　　よろしくね」

ツナグ「・・・あの　ネアさん？
　　　　そんなに期待しないで」

ネア「えっとね


　　　　　　君たちが演奏する場所

　　　　　　ここじゃないよ？


ツナグ「え？」



　　　　　　ネアに

　　　　　　連れられて

　　　　　　来た場所



ツナグ「・・・ここって」



　　　　　　　　ステージ？

　　　　　　　　観客席？

　　　　　　　　照明やら機材？

　　　　　　　　ここって



ツナグ「ライヴハウス
　　　　じゃあねええかあ！？」

ヴェル「・・・あんた
　　　　その恰好」

ネア「ステージ衣装？」

ツナグ「・・・
　　　　何をさせる気？」

ネア「えっとね


　　　　　　唄ってしまおうか？

　　　　　　このステージで


ツナグ
ヴェル「・・・



　　　　　　　ええええええええええ！

　　　　　　　ええええええええええええ！！



ネア「紹介するね
　　　ドラムのバラドに
　　　ベースのサトル」

ヴェル「・・・って
　　　　あんたら


　　　　　　　レア・シーン

　　　　　　　じゃねええかああ！！


ツナグ「知ってるのか？」

ヴェル「プロの
　　　　トップバンドグループ
　　　　だってーの！！」

カナデ「ネアさんって？」

ネア「レア・シーンの
　　　ヴォーカルしている
　　　シーン・ユアって名前
　　　聴いた事ない？」

ツナグ「（・・・ガチでプロじゃん）」

ネア「じゃあ
　　　この６人で奏でるよ？」

ツナグ
カナデ
ヴェル「え？」

ネア「あと２時間で



　　　　　　　お客さんで

　　　　　　　埋まるから


ツナグ「ちょっとまって！
　　　　音合わせとかしてないのに！！」

バラド「楽譜　見せて？」


　　　　　　わたした


サトル「覚えたわ」

ツナグ
ヴェル「・・・え？」

ネア「まあ
　　　これがプロってやつ？」

ツナグ「・・・ちょっと
　　　　目を通しただけで」

ネア「あ
　　　ちなみに私たちが
　　　レア・シーンって
　　　言っちゃダメだよ？

　　　ここでは

　　　”リアル”って

　　　バンド名で
　　　活動してるからね」

ネア「この会場だと満員で５０人」

ヴェル「・・・５０人」

バラド「ものたりねえな」

サトル「まあ
　　　　初心を忘れないために
　　　　はじめたことだし」

ツナグ「・・・初心どころか
　　　　僕たちは
　　　　はじまっても
　　　　いないのですが？」

カナデ「・・・」

ツナグ「（・・・さすがにカナデも）」


　　　　
　　　　　　　　　・・・楽しみ


ツナグ「・・・え？」

カナデ「・・・ダメだ



　　　　　　　　　めっちゃ


　　　　　　　　　たのしそう～♪