静まり返る
ライヴハウス
いまか
いまかと
音楽の口火が
開くのを
待って居る観客
聴く者
すべてが
待って居る
音楽を
奏でるのを
ツナグ「(・・・)」
ツナグ「(・・・はじまるのか)」
みんなが
楽器を構える
ツナグ「(・・・覚悟を決めろ
みんな待って居るんだ
唄えばいい!
僕の歌詞を!!
楽器が騒ぎ出した
鳴りやむことが
なさそうな
そんな性格たちの
楽器たちが
ツナグ「・・・
世界は
いつだって
そう
悲しい物ばかり
どんな時だって
裏切りが付き物
泣いて泣いて
いつも泣いて
涙なんて安い物
こんなにも流している
価値なんてあるわけない!!
・・・永遠を奏でる
・・・プロローグ
いつまでも
前に進めない!!
この価値ある素顔を
仮面で隠して
偽りの!
自分しか演じられない!!
それでいいの!?
そんな物のために
生きてないでしょ!?
この仮面を壊して
本当の素顔を魅せて!!
誰が
止めたって!
走るのをやめない!
だって
私は美しいの!!
・・・もう
・・・止まらない
盛り上がる会場
ノル 観客
ネア「(良い感じのロックな歌詞を
創ったじゃないの)」
バラド「(怯えてたギタリストが
よお 叫びやがる
あいつが創った曲だろ?)」
サトル「やっぱ 良いわ
初々しいって
可能性しか
ねえじゃねえかよ!!
ネア「さあ 少年たち?
どういう展開に
物語は持っていくの?)」
ツナグ「・・・
・・・
次のステージは
もっと
自由に生きられる!!
・・・もう
・・・縛る
・・・物なんてない!
涙の分だけ素直になるの!
次のエピローグに
進みたいのだから!
そう!
私は!
美しいの!!
仮面なんて
要らなかったんだ!
・・・壊しちゃえ
否定された分
世界を壊して!!
欲しかった分
欲望を出して!!
誰が
止めたって
走るのをやめない!
だって
私は美しいの!!
・・・もう
・・・止まれない
・・・そう
・・・このまま
・・・壊しちゃえ
・・・
・・・
アアアァァアアアァアァア!
アアアアアアアアアアアア!!
観客「・・・」
最後の叫びのような
ヴォイスを聴いて
激しく鳴り終える
ロックを聴いて
沸々と湧き上がる物が
声になった
観客「・・・」
観客「・・・お
おおおおおおおおおお!!
おおおおおおおおおお!!
おおおおおおおおおお!!!!
ツナグ「(・・・)」
ツナグ「(・・・なに これ)」
ツナグ「(・・・なに この
一体感 興奮 ザワつき
こんなの知らない!!
ツナグ「(・・・なんだ これ
・・・まるで
知らない世界に
出逢ったような
トキメキは!!
ネア「(味わっちゃったね~
少年~?)」
ネア「(あとわねー
沼るしか
ないんだよー♪