レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　　　
　　　　　　　　・・・あれ？



ライヴステージ

ヴェル「・・・俺達
　　　　なんかやっちまったか？」

ツナグ「・・・
　　　　静まり返って」

ネア「・・・そりゃあね


　　　　　　　魅入ってるのよ


ネア「あの
　　　お客さんの顔が
　　　呆れてるように
　　　見える？」

ツナグ「・・・」


　　　　　　何かを

　　　　　　期待して期待して

　　　　　　次を

　　　　　　待って居るような



ネア「さあ？



　　　　　　こんな

　　　　　　期待で

　　　　　　膨らんでいる

　　　　　　お客さんに

　　　　　　どうやって

　　　　　　止めを

　　　　　　刺してやろうか？



ツナグ「・・・言い方」

ネア「私だったら
　　



　　　　　　　　感動に

　　　　　　　　突き堕とす



ツナグ「・・・」

ヴェル「歌詞説明は？」

ツナグ「きっと



　　　　　　　　わかるから



ツナグ「・・・




　　　　　　　どうして　また
　　　　　　　こうなったの？

　　　　　　　私は　また
　　　　　　　同じ過ちを

　　　　　　　繰り返す
　　　　　　　何度目なの？

　　　　　　　あの時の悲劇を
　　　　　　　また　繰り返した

　　　　　　　もう
　　　　　　　みんなは居ない

　　　　　　　また
　　　　　　　独りぼっち

　　　　　　　ずっと
　　　　　　　ずっと
　　　　　　　わたしは

　　　　　　　同じ過ちを
　　　　　　　繰り返すの？

　　　　　　　こんなの
　　　　　　　悲しいだけなのに

　　　　　　　もう
　　　　　　　やめてよ
　　　　　　　わたし？


　　　　　　　生きて
　　　　　　　理解して
　　　　　　　わかったはずなのに

　　　　　　　私はバカだ
　　　　　　　・・・また・・同じ

　　　　　　　こんな私を
　　　　　　　誰が好きになるの？

　　　　　　　みんな
　　　　　　　離れて
　　　　　　　行ってしまった

　　　　　　　もう
　　　　　　　私は
　　　　　　　繰り返したくない

　　　　　　　叶うのなら
　　　　　　　・・・また・・みんなと

　　　　　　　・・・オトヲ
　　　　　　　カサ・・ネテ・・・
　　　　　　　カ・・ナデタイ

　　　　　　　・・・ソノ・・トキハ

　　　　　　　・・・ヒトリ



　　　　　　　　　じゃないよ！！



　　　　　　　どうして！
　　　　　　　どうして！
　　　　　　　こんな私を！！

　　　　　　　また！
　　　　　　　みんなは！
　　　　

　　　　　　　　　繋いでくれるの！？


　　　　　　　私の心が満たされていく



ツナグ「・・・







　　　　　　　　みんなの

　　　　　　　　音が救ってくれる




観客「・・・・・・・・・
　　　・・・・・・・・・」


ネア「（この
　　　　心に
　　　　そっと寄り添ってくる

　　　　温かく
　　　　つつんでくれる

　　　　こんな
　　　　優しい音を創ったの

　　　　ぜったい
　　　　カナデだよね？


　　　　そして
　　　　その曲に
　　　　応えるように
　　　　相応しい歌詞

　　　　きっと
　　　　ツナグとカナデだから
　　　　出て来るんだよね？

　　　　最後の


　　　　　　　みんなの

　　　　　　　音が救ってくれる


　　　　なんて
　　　　純粋で
　　　　溢れた
　　　　歌詞なのよ

　　　　
　　　　最後の
　　　　その歌詞の言葉のとき


　　　　　　　何かに届きたくて

　　　　　　　そっと

　　　　　　　手を伸ばして


　　　　　　　望んだ物に

　　　　　　　触れられた時のような


　　　　　　　最後に

　　　　　　　「届いたんだよ？」

　　　　　
　　　　　　　そんな
　
　　　　　　　表情をした

　　　　　　　笑みをうかべ


　　　　　　　涙を流して

　　　　　　　微笑むなんて



ネア「（少年？
　　　　君は



　　　　　　　　歌と

　　　　　　　　歌詞

　　　　　　　　だけじゃないわね


ネア「・・・」


　　　　　　　少年の

　　　　　　　ツナグの

　　　　　　　肩に触れる


観客席を
指差し



ネア「泣いてる人も
　　　居るよ？」

ツナグ「・・・」

ネア「本当　君は



　　　　　　　　　表現者だわ