レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　少年？

　　　　　　君は

　　　　　　表現者だわ


当初の目的とは違う
思わぬものを
見つけてしまった


手に入れたい

ほしい

ほしい

欲しい

欲しい

欲しい

・・・欲しかった

・・・はずなんだけどなぁ

・・・でもね



　　　　　　ヴォーカルは

　　　　　　二人も

　　　　　　要らないんだよね



少年？


ツナグ「え？」




観客席に
誘導された





ツナグ「どういうこと？」

ネア「・・・


　
　　　　　　少年は

　　　　　　ここまで



ツナグ「・・・え？」

ネア「楽譜を見ただけじゃ
　　　まだ少年には
　　　合わせられないでしょ？」



　　　　　　さあ！

　　　　　　ここからは

　　　　　　”リアル”の

　　　　　　新曲だ！！



ちゃんと
新曲
あったんじゃねえか！


もったい
ぶりやがって！！




ツナグ「・・・」

ネア「最後に
　　　私たちの新曲
　　　聴いてってよ？」



観客席

ツナグ「・・・」



　　　　　　リアルの

　　　　　　メンバーが

　　　　　　楽器を構える



ネア「新曲



　　　　　　たった

　　　　　　１００年ぽっちの

　　　　　　世界で

　　　　　　見つけなければ

　　　　　　ならない物



ネア「・・・」




背負うには
重すぎる想いを背負って

それでも
なぜ
生きるのかを
自分に問いて



　　　　　　　盛り上がる会場

　　　　　　　はじまる

　　　　　　　”メインイベント”が


　　　　　　　観客が

　　　　　　　本来

　　　　　　　待って居た

　　　　　　　リアルの新曲が




すべてを否定できるほど
僕は強くない

人の心の温かさを
知ったから

どうすれば良かったんだ？
わかる人なんて
信じた行動をしただけ

教えてくれ？
何が正解だったんだ？

答えられる人間なんて
居やしない

この先の物語を
知る者は居ない

ここまで来た
僕たちの
可能性を信じて

正解だと思えた
道を探るしかない

これが
僕たちの正解だと
思えた行動だ

物語は果ての先に
たどりついた
新しい


これから
真っ白なノートに
道を記していくのは

僕たちの
正解だと思えた行動だ

運命は
気まぐれだ
絶望しかなかった

でも
そんなこと知ったら
希望だって見たくなる

運命を
変えられる瞬間に
出逢うだろう

そこに
僕たちの
欲しかった物が
あるんだ



　　　　　　　間奏


観客席

カナデ「盛り上がってるね
　　　　さすが
　　　　トップバンドグループの
　　　　ライヴだね」

ツナグ「・・・」

ツナグ「・・・
　　　　なんかさ


　　　　　
　　　　　　　・・・つまんねえな



カナデ「・・・え？」

ツナグ「・・・



　　　　　　　・・・僕たちの方が

　　　　　　　・・・おもしろい



カナデ「・・・




　　　　　　　　・・・ツナグ？




ステージ


手にれるんだ
僕たちの
欲しかった未来を

１００年ぽっちの
世界しかないんだから

今を大切に生きる

たった１００年で
見つけなければ
ならない
本当に欲しい未来を


アアァアアァァアアア！！


本当に欲しい未来を





ツナグ「・・・こんなものか」



観客「おおおおおおおお！！
　　　おおおおおおおおお！！
　　　おおおおおおおおおお！！！」



歓声に
つつまれる
ライヴハウス



ツナグ「こっち側は（観客席）
　　　　本当
　　　　つまんねえな
　　　　僕も


　　
　　　　　　・・・あっち側に（ステージ）

　　　　　　・・・居たい