奏でるカナデ
音を
鳴らすヴェル
音楽室
・・・
（・・・だから
この曲は
昨夜
ライブステージで
唄った曲じゃ
ねえーじゃねえか！！
（・・・知らねえぞ
あとで文句言われても）
（どういうつもりだ
カナデのやつ？）
（ま いっか）
ツナグ「・・・
どんな想いを抱いても
簡単に壊されて
何が良いとか
これが欲しいとか
選ぶ権利さえも
奪われて
見て来た絶望を
握り潰してしまいたい
ここまで来た理由を
生きる意味を
生きる価値を
僕は知りたい
重ねた想いが叫ぶ
絶望に似た衝動よ
想いを強さへと
力にして
溶け合う心を
信じて
行こう
僕らの見つけた未来へと！！
”マザル君
めっちゃ
唄うまいんだけど！”
”あれ！
カナデが
マイクを
つかんでるよ！？”
カナデ「・・・
希望すらない世界で
何を求めて居るの？
「信じている」も
「愛している」も
言葉の意味を
失っていく
あるはずの希望が
絶望に変わって行く
抱いていた想いも
どこにあるの？
どこにもないの？
もう
失ってしまったの？
想いが尽きた果てに
抱く感情はない
何もないのなら
・・・消えてしまいたい
ツナグ「それが望んだこと？」
カナデ「・・・ちがう
そうじゃないでしょ」
ツナグ「信じてもいいんじゃない？
二人で見つけた希望を
想って願って足掻いて
想いのまま叫べ」
カナデ「芽生えた想いがあるのなら
手を伸ばし手に入れようよ」
ツナグ「行こう
物語の
その先へ！！」
カナデ「二人で見つけた
未来を信じて！！」
ツナグ
カナデ「行こう！
二人で描いた未来へと！！」
激しくあがる歓声！！
そして
ヴェルのギターが
激しく鳴ったあとに
ハデに音楽を
締めくくった！！
”ねえ！
マザル君と
トケルさんって
つきあってるの！？
・・・え？
”だって
いつも一緒に
居る気がするし
名前も
ツナグと
カナデだし！”
・・・名前
関係あるの？
”そんな風に
二人でデュオって
愛の歌を唄われたら”
”思うところしか
ないのですが！？”
（・・・
・・・まさか
・・・カナデ？
