この
イクジナシ
朝
・・・
・・・カナデに
とんでもなく
上から目線で見下されて
軽蔑の目で
汚物を見つめるように
罵られる夢を見た
・・・あんな事が
あったから?
・・・眠いけど学校だ
シャワーでも浴びて
・・・
あ
ツナグだ~
「一緒に入る~?」
いいから!
身体を隠せよ!?
「普通に いつも
一緒に入ってるじゃな~い?」
いつの話を
してるんだよ!?
ユリ「カナデちゃん?
またツナグの部屋の窓から
入って来て泊ったの?
あなたたち本当
仲が良いわよね
カナデちゃん?
朝ご飯
うちで食べていく?」
「わ~
ユリさんの料理
おいしいから
うれしいな~」
ユリ「じゃあ
着替えてらっしゃいね
カナデちゃんの服とか
いつものところにあるから」
「ありがとう~」
・・・
・・・カナデ?
この家は
お前の家なのか?
ユリ「うちは
娘ができなかったけど
もう
できてるようなものね」
ユリ「で?
いつ結婚するの?」
・・・もう慣れたわ
その流れ
・・・少なくとも
18歳までムリだろ?
ユリ「あらあら
そんなに早く
結婚するつもり?」
・・・ブチ切れるぞ?
朝ご飯を済まし
学校前に
いつもの神社に
神社
ネア「少年?
すごい疲れてそう
って言うか
寝不足?」
・・・まあ
色々あって
「昨夜
ツナグの部屋に侵入して
誘惑したんですけど~」
お前
起きてたのか!?
ってか
あれワザとか!?
「胸元はだけさせてまで
誘ったのにツナグは
何もしなかったんですよ~」
ネア「・・・さいてー
女の子が
そこまで勇気だしてるのに」
じゃあ
襲えば良かったんですか!?
ネア「相手によるよね」
「相手に
よりますよね~」
・・・じゃあ
何が正解なんだよ
ネア「で?
そのカナデの
身体に不釣り合いな
凶悪な物を
見せられても
何もしなかったんだ~
少年って
ついてるの~?」
・・・ネアさん?
何を仰っているのですか?
「ネアは
華奢な身体に
似合った物
持ってて
うっらやまし~」
ネア「・・・カナデ?
貴女が男だったら
なんの ためらいもなく
ぶん殴ってるんだぞ~?
わかってるのかな~^^?」
「そうだ ネア?
バンドメンバー
探してるんだけど
うちのバンドに
入らな~い?」
ネア「・・・プロの
トップバンドグループの
ヴォーカルを引き抜こうとか
やるじゃねえかカナデ?」
ってか
ヴォーカル二人も居て
どうするのよ?」
「・・・う~ん
ツナグとネアが
仲良さそうに
デュオしてるところを
想像したカナデ
「・・・やっぱ
ネアいらない」
ネア「(・・・なんだろう
めっちゃムカついた)」
ギターは
ヴェルを誘ってみるとして
ベースとギター
キーボードが
アテがなくて
ネア「良いな~
そうやって
メンバー探しできるの」
「”レア・シーン”で
メンバー集める時に
経験済みでしょ?」
ネア「全部 バラドが集めて
私は最後に入った
メンバーだからね」
あの人が
率先して集めたの?
ネア「バラドは
私の お母さんの
学生の頃からの同級生で
家族ぐるみの仲なんだけど
私の歌をカラオケで
聴いた時に」
お前の
その歌声と
天性の魅力は
武器になる
”レア・シーン”の
ヴォーカルをしないか?
ネア「そう言われて
誘われたのよね」
「・・・フ~ン
バラドさん
同級生の女の子の娘に
手を出したんですね~
・・・カナデ?
・・・言い方