おはよう
モーリス
朝 9時
うーん朝か
今日も
母さんが
起こしてくれた
かかちゃんは?
・・・
寝てる
そうだよね
精神障害者2級で
注意書きが必要な
睡眠薬 飲んでるもんね
かかちゃん
はやく起きないかな~
・・・あ!
かかちゃん
起きた!!
「・・・」
・・・あ
すっごく眠そう
僕の事を
じーっと見つめて
満面の笑顔で
リスくん おはよう!
今日も可愛いね
大好きだよ
・・・
毎朝
そんな
うれしいこと
言ってくれるから
僕は
はしゃいでしまって
「おはよ!」って
言ってしまうんだ
「あ!
もう12時
まわってるじゃん!!」
どうやら
今日は
睡眠薬が
強く効果
出てしまったらしい
かかちゃんは
精神障害者2級
寝たきり
とても
働ける身体ではない
だから
僕が起きてから寝るまで
傍に居てくれる
こんなこと
思っちゃいけないのに
大好きな かかちゃんが
ずっと傍に居てくれるから
うれしい
本当は僕は
かかちゃんが
飼い主ではない
僕の本当の飼い主は
かかちゃんの兄上
でも その兄上が
まったく
面倒見てくれなくなった
リスくん
どうするんだよ!
誰も面倒見なくなって
死んでしまうぞ!!
そう
かかちゃんの
言葉が聞こえてきて
かかちゃんは
僕を
28年以上も
面倒 見てくれる
普通 居ないよね
人のペットを
28年以上も
面倒 見てくれる
人なんて
世界を探しても
数えるくらいしか
居ないと思う
普通なら
僕は捨てられて
日本の気候に
合ってない僕は
暑さ寒さ
外敵などで
とっくに
死んでたと思う
僕が
僕が
生きて居られるのは
かかちゃんのおかげだ
だって
父上の言葉から
僕のことで
”処分”って
言葉が
出たくらいだもん
28年以上も
・・・僕を
かかちゃん?
本当は
人生でやりたかったこと
あったでしょ?
僕のために
28年以上も
時間を
費やしてくれて
ごめんね
かかちゃん?
でも
ありがとう