・・・本物
・・・これが
・・・本物だけの
・・・音の世界
バンド喫茶
バラド「・・・
諦めていた
本物の音が出せるのに
本物の音を出せない
本物の音を出すと
周りが本物の音に
ついて来れない
だから俺は
本気を出せない
周りと
音を合わせるために
自分の
クオリティを
落とすしかなかった
バラド「・・・憎かった
実力もねえのに
あらゆる手段を使って
偽物の
歌声と音とダンスだけで
売れてる連中がよ
それが
ゆるされている
この国の
”人気主義”がよぉ
世間も
偽物に騙されて
本物を知らない
偽物に
心酔している
哀れな教信者共が
悲しく見えてきやがる
バラド「どこに行ったって
どのバンドに参加しても
自分の
本物の音は出せねえ
じゃあ どうする?
諦めるのか?
それは
俺の性に合わない
バラド「・・・俺は
本物の音を
出したいんだ!!
バラド「・・・こいつらなら
ネア
カナデ
シアン
ザファ
みんな
言ってくれる
「我慢するな?
枷を外せ?
俺の
100%を出せと」
バラド「・・・
・・・やっと俺は
・・・本気を出せる
バラド「てめえらあ!
まだ続けられるだろ!?」
ネア
カナデ
シアン
ザファ「あぁ!!」
”おい”
なんだ
このサウンドは!!”
”体中に響いて
訴えることをやめねえ!!”
”それに
この魂を震わせる
心を騒がせる歌声!!”
”・・・こいつら
プロって表現じゃ
生温い!!
バラド「唄え!ネア!?」
ネア「えぇ!!」
もっと自由に
もっと自分らしく
生き方がハードでも
俺は かまわない
だって その方が
自分を出せるだろう?
そうやって
叫んで行こうぜ?
これが俺だって
世界に叫んでやろうぜ?
大衆に呑み込まれないで
自分を さらけ出してさあ!
窮屈な人生は
もう終わりにしようぜ?
自分が変われば
世界は変わる
生まれ変わる
新しい世界へ
観客「・・・」
バラド
ネア
カナデ
シアン
ザファ「・・・はぁ・・はぁ・・はぁ」
観客「・・・」
観客「・・・・・」
観客「・・・・・・・・お
ウオオオォオォオオオ!
オォォオオオォオオオオオ!!!