広島・長崎とかで
「核のない世界を」という演説を行われる、暑い8月。
しかし、ここアストルティアには【核】など、存在しなかった。
いや、過去にはあったのかもしれない。ドルワームにでも・・・・。
この話は、そんなおとぎ話です。
とある国は、核の脅威にさらされ、仕方なく、
ヘルゲート・マグナレート卿に対核戦用の魔法を
開発するように依頼した。
ヘルゲート・マグナレートは1000日に及ぶ研究を重ね
ようやく完成させたのだが、それはある意味滑稽な魔法であった。
その名も、「超重力増幅開放高圧力魔術詠唱法」と
いうなんともインチキくさい名前であった。
一言で言うと、「重さを重くするだけの魔法」・・・・
後の「ズッシード」であった。
ちなみに、この「ズッシード」と念波・瞬間移動能力を
使って、核ミサイルの質量を倍化し、
ミサイルが打ちあがる前に、その重さをもって自壊させ
無力化させるのが、この魔法の本来の狙いだったのだ。
そして、それは、うまくいったかに見えた。
次々と自壊し、あるいは、重みで地面にめりこむ
ミサイルたち・・・・・
しかし・・・・
それは、地中深くいた、本来は表に出ないであろう
モンスターの細胞を異常増殖させる結果に
なってしまった。
「まあ、しかし、それでもいいじゃないか」
とマグナレート卿(博士)は言った。
「ズッシード」でモンスターをむっちゃ重くして、
動きにくくしてから、
タコ殴りに殴れば、モンスターなんて、
数日のうちの消去できるであろう・・・・・と。
ところがである。そのモンスター達は、
進化を更に早め、足止めの為の
ズッシード程度の重さでは動きを遅くすることもなく、
それどころが、その重さを使った攻撃により、
多数の傭兵・熟練兵士・高級士官などが、その猛攻により
この世を去り、政治家達は、責任の擦り付け合いを
している間に、そのとある国は、
この世界より消滅したのである。
仕方がないので、ほかの国では対モンスター用には、
すもうで勝つために、自分自身にズッシードを
かけなければならない・・・・・
・・・・という、またも滑稽な状況が作り出され、
本来の重さを生かした、「足止め用ズッシード」の
系譜はここに絶滅魔法として、
禁書の中に書かれている・・・・・・
という次第なのでありました・・・・。
核を廃絶すれば、更に妙な兵器が平然と
現れるという昔のお話でした。
いやいや、妄想にしても、さすがにそれはないやろ(笑)
ではでは、今宵はここまでにいたしとうございます。