目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

レオナルドの冒険日誌

2021-06-25 08:23:36.0 2023-05-20 13:07:23.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作 『マージンの一番長い日』その13

「女王陛下誕生日おめで砲(ハッピーバースデイキャノン)!!スイッチオンヌ!!!」

マージンは雄叫びとともに、へいはちくんに組み込まれた右拳の中、握ったナイフの柄に付いた発射スイッチを押しんだ。轟音と共に射出される青い爆弾。マージン自身もその反動に耐えきれず吹っ飛びそうになるが、その背を、さまよう耐爆スーツのマクレーンが両の手にした鉄壁の大盾で支える。じりじりと反動がマクレーンを押し、その足元がえぐれていく。その強力な反動に反して、非常にゆっくりとしたスピードで爆弾はフィズル・ガーZに向け飛翔した。
「だから爆弾はいくら使っても無駄だと…」
仁王立ちの姿勢でハッピーバースデイキャノンを待ち受けるフィズル・ガーZ。
「こいつは特別仕様だ。無駄にはならないさ」
不敵にほほ笑むマージン。特製の爆弾は先ほどのギガ・ボンバーと例に違わず爆ぜた後に、逆回しの如く元に戻り…
「…何だとっ!?」
そしてさらに再び爆発した。しかし同様に、キシュウン、という独特の音と光とともに押し込められる。ところがそこでさらにまた爆発。それが果てしなく繰り返される。
「さぁ、根競べといこうじゃないか!アニキ!!」
「一体何をしたっ!マージン!!!」
薬管を2,3本まとめて咥え、口のはじからこぼれるのも厭わず無理やりに飲み込むフィズルだったが、やがてついには限界が訪れる。

―オーディス王子に渡すはずだった花火を頼む―

それが、へいはちくんに持たせるよう、マージンがフツキとハクトにお願いしたものだった。へいはちくんにはハクトのチューンナップにより、簡易砲台以外にもう一つ機能が加えられている。それが爆弾のカスタム装置だ。へいはちくんは背中の簡易キーボードで仕様を打ち込むことで、威力や範囲、爆発のタイミングなど、内部に取り込んだギガ・ボンバーを調整できる。
ディオーレ女王をお祝いする為の花火も、マージンの作である以上、もちろんギガ・ボンバーをベースとしていた。つまりは、へいはちくんにて改造が可能。そして、ハクトがたどり着いた馬車にて、へいはちくんに花火を飲み込ませると同時に入力した仕様は、マージンのある閃きに基づいている。先のフィズル・ガーZとの戦闘の際に起こったある出来事。
『意図せずフツキを吹き飛ばしたギガ・ボンバーの爆発は、なぜ起こったのか』
それは不発を嫌うマージンのギガ・ボンバーが、トラップジャマーやキャンセルショット如きでは止まらない理由に起因する。
その秘密は、起爆機構の改良にある。一度目のスイッチで爆発しなかった場合、時限信管で3分後に爆発するよう、懐から取り出した段階でサブの起爆機構が作動するのだ。とはいえ、そもそもマージンの巧みなスキルによって、一度目の起爆を阻止されること自体が無いものだから、本人もすっかり忘れていた。それが、先ほどフツキを吹き飛ばした爆発のタネだった。
フィズル・ガーZの力によって爆発が巻き戻った所で、時限起爆装置のカウントダウンが、巻き戻った時間よりも前に始まってさえいれば、カウントダウンは再び継続されギガ・ボンバーは起爆される。
単発のギガ・ボンバーによる攻撃をいくら繰り返したところで、そのインターバルでフィズルにMP回復の時間を与えてしまう。しかしこの特製爆弾なら、そんな暇は与えない。マージンは、フィズルの話と、破れかぶれにギガ・ボンバーを押し当てて発破した際の感覚から、巻戻し効果を逆に利用することで爆発に途切れの起こらない起爆時間を算出し、時限信管に入力させたのだ。

「ぐうっ、もう飲めない…」
コクピットの中で、せいすいの飲みすぎでフーセンドラゴンのように膨らんだフィズルが呻く。
ついには発動しなくなる完全防壁。
そしてハッピーバースデイキャノンがその真の力を振るう。マージンが用意した花火は、千輪菊という構造をベースにしていた。一度目の大きい爆発の後、その爆発を種火として、散った小玉が一斉に開花する、マージンらしいド派手な花火だ。
その威力は、実にギガ・ボンバー36発分に相当する。押し込められることのなくなった爆炎が、本来の猛威を振るい、フィズル・ガーZの装甲を溶かしていった。
                                続く
いいね! 10 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる