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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2021-09-29 00:21:30.0 2021-09-29 00:43:14.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『幻列車の浪漫』その10

事実として、まずマージンより先に依頼内容を聞いたフツキが、ロマンに提示した条件がそれだったのだ。
幽霊列車へ乗り込む人員はマージン。そして、マージンには、ギリギリのタイミングまで列車へ乗り込む方法の肝心の部分は伏せ、そして伝える際にも、仮死状態ではなく本当に死んでしまうことにする。

大棟梁拘りの翼の下の大筒、名付けてジェットエンジンも、マージンを誤魔化すのに一役買った。
実際、直前までマージンは、スワンボートで空を飛んでいくと本気で思っていた。
嘘を伝えたときのマージンの表情を思い出すと、フツキの顔は再度愉悦に歪む。

「ちょっと、所用の腹痛を思い出したわ」
露骨に逃げ出そうとしたマージンを、フツキは無言で拘束し、今に至る。

一方その頃、アズランの木工所に向け宙を舞うマユミは、不思議な音に羽根を止めた。
「何かしら…?これは…足音…?」
ずしん…ずしん…
飛んでいるから気づかなかったが、わずかに地を揺らしながら、一定間隔で音が響いている。
そしてその音は、自分の方へと徐々に近づいているように思えた。
「なんなの!?なんなの!?一体何なの~っ!?」
アズランの町に妖精の悲鳴が響き渡るのだった。

「さて、準備はよろしいですね」
セイロンが優雅な所作で鎌を振りかぶる。
「オッケーだぜ」
「…オッケー」
さすがにこの後、支障が出かねないので、ロマンによる突貫製作の『ドッキリ大成功!!』看板によりネタ晴らしをされたマージンは、やや不貞腐れて唇をとがらせている。

しかしそれに付けても、スワンボートに二人掛けのおっ…もといお兄さん二人連れのショットはなかなかに絵力がある。
そんな不謹慎な事を考えながら、いざ鎌を振り御業を発動せんとしたセイロンの耳に、出鼻をくじく叫び声が届く。

「私のスワンちゃんを返しなさい!!」
「そ~だそ~だ、悪党どもめ~!!」
セイロン達を睨み付けながら、憤怒の感情が蒸気と化してテルルの頭から立ち上っている。
そしてその肩では、何故か意気投合し無責任に囃し立てるマユミの姿。

「テッ、テルルさん!?もうここまで…」
フツキはテルルの行動の早さに驚く。
実は、テルルがソロ時代発売した楽曲、『モーニングコーヒーをあなたと』を街で偶然耳にしたときから、接点の多いマージンにすら気づかれぬよう秘密にするほどひっそりと、数年にわたり隠れテルラーを貫いてきたフツキ。

何を隠そう、アズランにスワンちゃんがいるという情報をテルルファンクラブ本部に流したのは、良心の呵責に耐えられなくなったフツキなのだった。
しかし、テルルがその情報を掴み、ここへ辿り着くのは、もう少し時間がかかると思っていた。

「これには深い事情が…きゅうっ」
しかし幽霊列車突入作戦も重要局面を迎えている。
フツキはバーサークテルルを制止しようとするも、頭蓋を鷲掴みにされ、そのまま頭から地面に、文字通り植えつけられる。
アズランの大地に、フツキの下半身が生えた。

「こっ、殺される!セイロンちゃん早く!早く!!」
フツキを襲った惨劇に慌てるマージン。
折角ドッキリだったのに、今度は本当に命を落としかねない。

「あ~~~っ、もうっ!!絶対に失敗できないのに!!」
次から次へと襲い来るしょうもない展開に、セイロンの我慢も限界だった。
「どうなっても知りませんからねっ!」
だんっ、と地を蹴り高く高く跳躍するセイロン。
シャン、と鈴の一鳴りのような澄んだ音を響かせ、月の無い夜に満月を描くが如く、大鎌が一閃されたのだった。
                                続く
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