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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-02-15 10:33:12.0 2023-07-22 14:48:00.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「超駆動戦隊ドルブレイブ エピソード0」その12

「魔装1号機…その筋力を増強するために用いた人工筋繊維には、その名に魔を冠するとおり、アカデミーの秘匿保管庫に収蔵されていた魔物の筋細胞を培養したものを使ったの」

指導教授の元、貴重な研究サンプルとしてそれを目にしたときの緊張を、おきょうは今でも覚えている。
おきょう3、4人分にも匹敵する長さの、黄色い毛むくじゃらの魔物の腕。
それを目にした時の、本能に刻まれた恐怖を呼び起こされるような感覚は、簡単には忘れられない。

そして、サンプルにするための筋繊維を採る傍らで、同じゼミの仲間であるはずのケルビンが、粉状になっている魔獣の血液をこっそり採取していたことに気付かなかった後悔もまた、おきょうの胸を締め付け続けている。

「あれは、半年ほど前の事よ。ドルセリンを抜き、待機状態にしてあったはずのドルセリンモンスターが一斉に起動して、アカデミー内で滅茶苦茶に暴れまわったの」
「そんな事件が…しかし、全く知らないぞ」
「表向きは、単純な実験中の事故で処理されたから、他の大陸には事故があったことすら伝わっていないのでしょう」

あの日の事を、おきょうは毎日のように夢に見る。

「…そんな。一体どうして…」
混迷を極める、メギストリス王立アカデミー。
爆発音で目覚め、学生寮から駆け付けたおきょうは、目の前の光景にただ茫然としていた。

「くそっ!どうして反応しない?こんな時にケルビンはどこへ行ったんだ!!」
焦りに満ちた声に目を向けると、同じように状況を理解できず困惑するマクスの姿があった。

その手に握ったドルセリンモンスターの停止端末のボタンを壊れるほどに押し続けているが、実験機たちは意に介さず暴れ続けている。
やがて役に立たない端末を投げ捨てた所で、マクスはおきょうの姿に気付く。

「おきょう!ここは危ないぞ!君は早く避難するんだ!」
駆け寄りおきょうの肩を掴むマクスの背後で、数多のガチャコッコの爆発により限界を迎えていた実験ドームが崩れ落ちる。

「でも、私たちの研究が…。なんとかしなくちゃ!私にも何かできることはない?」
「大丈夫だから!オレが何とか…いや、まてよ、そうだ!おきょう、魔装を貸してくれ!」
「えっ?」
「魔装1号機だよ!昨日完成したんだろう?あれさえあれば百人力だ!」
「でもそんな…戦闘に使うなんて…」
「分かってる!あれは、人助けのための道具だ!でも今これ以上の被害を防ぐために、そう、メギストリスの街を護る為には、魔装の力しかないんだ!」
「…うん。わかった。ついてきて!」
二人は崩れ落ちた壁の穴から研究棟に入り、ベルトの安置されたゼミ室へと向かう。

夜中であることが幸いして、実験ドームに続き標的になっているこの研究棟には、学生の姿は見受けられない。
散発的に響くガチャコッコの自爆音に怯えながらも、二人は目的の部屋へと辿り着く。

セキュリティを解除して、ケースから取り出したベルトをおきょうはマクスに手渡した。
「よし…。これさえあれば…」
マクスには何度も、魔装の実験に付き合ってもらっている。
彼は慣れた手つきでベルトを装着し、白衣のポケットからドルセリン管を取り出した。

「待って、それは一体何?ドルセリンなの?でも、初めて見る色だわ…」
マクスの手に握られたドルセリン管。
見慣れた形状のそれに満たされていたのは、粘度の高く、赤黒い液体だった。

「今日の昼間、ケルビンからもらった新調合のドルセリンだ。従来よりも燃費がいいらしい。たまたま持ちっぱなしで良かった」
「いきなりそんなもの使って、大丈夫なの!?それに、魔装だって、ドルセリンモンスター相手に本当に通用するかどうか…」
「大丈夫だ!オレは、ケルビンの事も、おきょう、君の事も、信じている。君たちの作ったものに、間違いなんてないよ」
「でも…でも…」
「…落ち着いて。君はすぐに、安全な所へ避難するんだ。きっとケルビンもすぐに駆けつける。いや、きっともう彼も事態の収拾のために動いているはずだ」
膝をつき、動揺を隠せないおきょうの瞳から溢れた大粒の涙を、マクスはそっと拭い、優しい笑みを向ける。

二人のもとへ窓ガラスを突き破り、ガチャコッコの一体が飛来したのはその時だった。

「さぁ、行って!…ドルセリンチャージ!魔装展開!!」
おきょうの背を押し、走り出すその後ろ姿を確認したのち、マクスはベルトの力を解き放った。

眩い光と共に、ベルトを起点に広がる様に、全身をシンプルな赤いスーツが包んでいく。
装着が完了するのを待てず、いち早く装着の済んだ右腕で、体当たりを仕掛けるガチャコッコを迎撃した。
武術の心得などない。
しかし、突き出した右拳は風を切り、打ち据えたガチャコッコを、壁を破って建物の外へと吹き飛ばしたのだった。
               続く
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