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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2023-02-21 09:09:28.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『決意の夜に』その31

「…よし、いける!!」
ヘルメット内部、計器の示すエネルギー消費量が予測通りであるのを確認し、長い息を吐く。
上手くいくとの自信はあった。
しかしやはり試験無しでいきなりの実践の緊張は凄まじく、ホッとした途端にスーツの中で滝のような汗が溢れ出す。
その隙を狙い、ハクト目掛けて黒炎の矢が飛来する。
「おっと、そうはいきませんよ」
サイドカードルボを乗り捨てたヒッサァは、蒼天のように蒼き槍を回し盾として、ハクトを狙った敵の攻撃を振り払った。
「随分と眠って、身体が鈍ってしまいましてね。強引で恐縮ですが、リハビリにお付き合い頂きましょうか」
一族伝来のこの槍を、戦闘において振るうのはもちろん初てである。
しかし、まるで体の一部であるように、およそ重さを感じない。

それに、槍が振るい方を教えてくれているようだ。
風を切る音が違う。
本当に無駄のない動きができていると感じた。

「ありがとうございます」
かつてこの槍を握った数多のご先祖様、そして、祖父に憧れ同じく風来坊のような生き方を選んだ自分を、それでもこの槍の持ち手に推してくれた一族の皆に最大限の感謝を告げる。

強大な敵を前にしながらも、自然に浮かぶ、いつもの笑み。
健全に、人のことを想い、笑顔を浮かべれば、それは『心からの笑顔』になる。
それは偉大なる祖父の教えにして、どんな状況にあろうとも、大切な仲間と護るべき人々を安心させるための、槍と並ぶもう一つの武器である。

「…なんてタイミングだい、あんたら。見計らってたんじゃないだろうね?」
まず真っ先にミアキスから飛び出したのは、謝辞ではなく嫌味であった。
音信不通となり心配させられたことに対する意趣返しである。

「とんでもない!これでも全速力で駆けつけたんですよ」
「どうだかね。まあ、あとは若い二人に任せるとしよう」
言い終わるや否や、とうに限界を超えていたミアキスはひっくり返っていびきを上げ始める。
「えええ…」
流石のハクトもこの切り替えの早さには驚きを禁じ得ない。

しかしそれは同時に、自分とヒッサァに対する信頼の裏返しである。
盾と剣を握る手に、槍を握る手に、あらためて力がこもる。

「「いざ!」」
挨拶代わりの一合も終え、闘争の火蓋が切って落とされた。
「よっ、ほっ、ふん!」
右に、左に、正中真一文字に。
不死鳥のやりを振るい、迫りくる矢を処理する。

どうやら、漆黒の太陽は更なる呪炎の放出にはインターバルが必要なようだ。
はあはあと宙に浮いたままやや苦しそうな表情を貼り付けている。
ハクトもまた今を好機ととらえ、盾を構えて矢を打ち消し、ヒッサァとともに着実に敵との距離を詰める。
面識のない相手だが、敵の矢の狙いは正確で鋭い。
ただならぬ使い手と見受けられるが、同じ顔と姿が3人とはこれ如何に?と悩む間に、漆黒の太陽から追加の影の塊がこぼれ落ち、偽レオナルドが4人に増えたことで合点がいった。

「モシャス、でしたか?長老から御伽話に聞かされたことはありましたが、なるほどなるほど」
自らと相討ったあのイルマが苦戦を強いられた相手なのだ。
更に数も増え、その手数は凄まじい。
徒手空拳でよくぞ駆け付けるまで持ち堪えてくれたものだ。

全体に緑で統一したスタイルの弓使い。
ふと、ハクトの脳裏に以前、大地の箱舟の一件で垣間見た、親友ハクギンブレイブの新たな姿を連想したが、要素だけの偶然の一致だろうと、その考えに蓋をし戦闘に集中する。

しかしながら、そのハクトの直感は正しい。
虎酒家近隣に建てられたハクトもご贔屓の劇団の建物近く、戦場を遥か遠く見下ろす高い木の上に、金色のスライムショットを携え、黄色の長いマフラーを両肩からたなびかせる深緑のシルエットが佇んでいた。
モードレオナルドに転じたハクギンブレイブだ。

「…やれやれ。矢の使い方がまるでなっちゃいないな。僕の記憶を何がどうしたらああまで酷くなるんだ?」
レオナルドに変化した影たちを見やり、ヘルメットのこめかみに手をあてて嘆く。
就寝中であったハクギンブレイブの意識は、そこには無い。
「まあしかしこれもまた、オリジナルの失敗の一つか」
そも500年前にレオナルドが、漆黒の太陽にせよ影にせよ封印ではなく倒しておけば良かったのだ。
尻拭いはせねばなるまい。
モードレオナルドに宿る意志に操られ、ハクギンブレイブもまた戦線に飛び込んでいくのであった。
                      続く
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