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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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レオナルドの冒険日誌

2023-11-22 09:48:06.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『There are miracles waiting for me』その21

勇ましき彼女さえ無事であれば必ず敵を討てると、己の身を犠牲にアンルシアを庇ったエステラ。
未知の毒素を前に心折れず、エステラの生命を繋ぐべく魔力を使い切り、果ては己の生命をも燃やし魔力に変えて治療に注ぐイルーシャ。
総崩れに近いパーティ、立て直しの時間を稼ぐべく、今この時も重度の火傷を負った体に鞭打ち拾い上げたブーメランを放つメレアーデ。
その身の丈なりに声も小さくとも、せめて囮にでもなればと飛び回りつつ、皆を懸命に鼓舞するマユミ。
アンルシアとともに転がる最中であっても、廻転に備え、太陽のフォーカードを引き抜きオーラをまとった最大限の回復効果を皆に飛ばすユク。

時として仲間からの期待すら、押し潰さんばかりの重圧に転じることもある。
しかしアンルシアは、父が、母が、そして何より、大切な兄が教えてくれた、勇者とはなんたるかを知っている。
故に、重責すらも心に焚べて己を奮い立たせる。
ユクからの回復を受けても治りきらない重傷を微塵も感じさせずに立ち上がり、不敵な笑みすら浮かべて巨大な敵に対峙する。

ああしかし、もし1つだけ我儘が許されるなら………今この戦場にあの頼もしい盟友がいてくれたなら、どれほど心強いだろう。

「………」
ここまでしても一人として心折れぬ獲物たちの様子を見て、模造品の竜はまどろっこしいやり方をやめ、まず一人を屠ることを決めた。
誰を狙うかなど言うまでもない。
くいと鎌首をもたげて、吹けば飛びそうな身体を必死に取り繕う獲物の有り様にほくそ笑む。
さぁ、どのようにしてやろうか。
出来る限り一瞬で、しかしこの上なく無惨な死体が残る方法が良い。

「…?」
そこではたと、模造品の竜は部屋自体が動いていることに気がつく。
知の盟主からの干渉を遮断できたのはこの室内のみ。なるほどこの部屋の外部までは及ばないが、かといって何ができようものか。
嘲笑を強め、仲間の盾になるように最前線に立つ金髪の少女に目掛けて息を吐くと、歯をかちあわせて火を点けた。
この毒霧はよく燃えるのだ。
ああしかし、これではまとめて焼き払ってしまうなぁ。

視界を覆うほどに瞬く間に燃え広がる爆炎に愉悦の笑みを浮かべた瞬間、がらんと壁の砕け散る音とともに勢いよく流れ込んだ空気が炎を押し戻す。
何事かと確認するよりも前に、火炎の中央を駆け抜けて飛び出した影が横薙ぎに長剣の一閃を模造品の竜に見舞った。
当然ながら先のアンルシアの時のように模造品の竜の身体を覆うぬめりに剣は逸らされるが、跳ね上げられてしまったことすらこれ幸いと、流れるように両手でバスタードソードを構え直して振り下ろす。

斬るのではなく、殴る。
思考をスイッチし、模造品の竜の肌を然と垂直に捉えた斬撃はその頭を確かに打ち据え、砕くほどに床へめり込ませた。
「助けに来たよ!皆!!」
少年は気心知れたアンルシア相手にその気遣いは無用と知りつつも、勇者の役目を奪うようにアンルシアよりも更に敵の前、パーティを、ひいては勇者をも護るように立つと、高らかに告げた。
ここに辿り着くまでにどれほどの死線を潜り抜けたのだろうか。
凛とした声と裏腹に、その姿はユク達と変わりなく満身創痍。
「「「「「「ユルール!!!」」」」」」
それでも盟友ユルールの参戦は、まるで勇者がもう一人駆け付けてくれたかの如く、アンルシアの存在と負けず劣らず皆を奮い立たせるのであった。
                      続く
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