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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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レオナルドの冒険日誌

2024-02-24 13:15:04.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その36

黄金の剣はじにーとリーネの周りから、未だ悪鬼坊を押し留めるいなりの背を避け弧を描いて、一本、また一本と悪鬼坊を刺し貫いていく。
やがて衝突の音も連なる程に大量の剣に穿たれ、その勢いで悪鬼坊はまっすぐ宙に浮かんだ。
「楽しかった!楽しかったよなぁ!?またいつか、遊ぼうぜ!お前らっ!!」
血反吐を吐きながら、それでも悪鬼坊はにんまりと笑う。

ここで倒されたとて、終わりではない。
またいずれ、石に喚ばれることもあるだろう。
コイツらが生きている間なら、最高なんだが。
「ごまめの歯軋りって知ってるか?もう次は、無い」お前とは喋ることですらうんざりだと、いなりが吐き捨てる。
「そうかい、まぁ、やれるもんなら、やってみな?」金色の針鼠と化した悪鬼坊が頭を先にふわり地に堕ちる寸前、薄刃緑が描いた水平線が、その首を分断した。

あの石は、砕けない。
カミハルムイの名代、己も含む名だたる冒険者たち、一体何千人が試したと思っている?
一切の疑いなく、悪鬼坊は再び闇に消える。
そして悪鬼坊の言葉を裏付けるように、悪鬼坊が灰と散り行く中、刑部の仕込み杖が真っ二つに折れる鈴のような音が響き渡った。

「なぁっ…!?」
紛れもなく渾身の一撃だった。
金剛石すら両断できたはずだ。
しかし蓋を開ければ、長年連れ添った愛刀の破片が弾け飛びざま頬を裂く。
不幸中の幸いなのは、夜行石が逃げるつもりも、こちらを逃がすつもりがないことだ。
刑部達は知る由もないが、肉身に宿らぬ状態、剥き出しのままの夜行石は、せっかくの魔力を貯め置く事ができない。

このままでは、今周りを取り巻く魔力もやがてコントロールを失い霧散する。
しかしアカツキの肉体は時間もダメージも許容を超えており、戻ることは適わない。
こうなれば誰でもいい、居並ぶいずれかを死体に変え、一刻も早く、新たな寄り代とせねばならないのだ。
夜行石はだだの硬さをもって刑部の刀を跳ね除けると、悪鬼坊が倒されたことにより戻った莫大な魔力を周囲に渦巻かせながら、ゆらりと宙を漂う。
操る身体もない今の状態では印を結べず、ゆえに魔力をかため偽りの身体と命を与え軍勢を生み出すこともできないが、ほぼ無尽蔵に呪文を扱える。
新鮮な死体を手に入れるべく、夜行石は詠唱もないままに魔力を練り上げ、火球を放った。

刑部は夜行石から飛来する無数のメラゾーマを折れた仕込み杖で何とか迎撃し、牽制のバギクロスを放つと同時に倒れ伏すかげろうを抱え上げ後方へ引き、じにーらと合流する。
「かげろう殿を頼む!」
夜行石を砕かねば、真にアカツキを救うことは出来ない。
それをかげろうもまた知るからこそ、虚ろな眼、動かぬ腕で夜行石へ這い寄ろうとする。
気持ちは有り難いが、これ以上は本当に生命にかかわる、無理矢理にでも押し留めねばならない。

「かげろう様、私が、必ず…う…」
それでも制止を振り払おうとするかげろうの意を汲み、あらためて薄刃緑を握り締めたいなりだが、彼女もまた、どさりと倒れ込む。
妖樹に捕らわれていた時の疲労に加えて、悪鬼坊との戦いの最中、炎蛇の間近にいた事による酸欠がもはや立ち上がれない程のダメージを与えていた。

「ホイミくらいしかできないけど、無いよりマシでしょう。二人は任せて」
「うん、任せた、リーネ。行くよたぬきち!!」
「…………やはりそれ、儂のことか」
やれやれと首をふり、ちょうどバギクロスを跳ね除けた夜行石へと向き直る。

「…行くぞッ!」
「あいさっ!」
片手にエンシェントククリを、もう片手にはなけなしのピンクパールを握り締め、後に続く。
これ以上、刃を削られては戦闘不能に陥る。
刑部は細心の注意を払いながらも、じにーの宝石魔術の機会を作るべく果敢に攻めかかるのであった。
                      続く
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