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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 132

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レオナルドの冒険日誌

2024-02-25 08:45:41.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その37

短くなったリーチをバギ系呪文で補いつつ、メラ、ヒャド、ジバリアと三属性余す所なく使い分けてくる夜行石の攻撃を捌き、文字通り活路を斬り拓く。
ジバルンバの突き上げを逆に足場とし、じにーを目掛けるメラゾーマを蹴り飛ばし、マヒャドの氷塊を真っ向から切り裂いて、そのままに突き出した仕込み杖から竜巻状に投射されたバギクロスが夜行石を丸裸にした。

「今だッ!」
合図の言葉よりも早く、既にじにーは魔力をピンクパールに込めている。
「行っけぇ…ッ!!」
リーネが追加で掻き集めたピンクパールはドルバイクとともに散らばってしまい、この手に残るは3粒だけだ。
最大の威力を発揮すべく、一斉に放たれたピンクパールは空中で寄り固まり、鏃を象る。

音の速さを超え、衝撃波すら伴って、しかしピンクパールは夜行石と真っ向からぶつかると、呆気なく四散した。
「うっそ………」
一度は晴れた魔力の渦も、直ぐ様、夜行石を再び取り巻き包み込む。
「………これでも、駄目か…」
とっておきの一撃が砕け散るさまを至近で確認し、流石に刑部の言葉にも絶望の色が滲む。
しかしながら、刑部と同じ光景を目にしたじにーは1人、打つ手が無くなった絶望に浸る前に、ある疑問に囚われていた。

たぬきちの刀が折れるのを目の当たりしてからずっと、違和感があったのだ。
脳裏を過ぎるのは、いなりをさらったあの夜の、怯えた様だ。
そう、あの時確かに、夜行石は何かを恐れたはずだ。
たぬきちの刀は通らず、今度こそとびっきりの宝石魔術を直撃させるも、やはり夜行石はびくともしなかった。
生まれたばかりの魔物でなし、そんな事はわかっていたはずだ。
ならばあの時一体、慌てて逃げ出すほどに、何を恐れた?

「…そう、か」
よくよく思い起こしてみれば、敵が怯えを見せたのは、じにーがピンクパールに魔力を込めた瞬間からだった。
じにーの宝石魔術はイレギュラーなもので、ピンクパールでしか成立しない。
その他の宝石は跡形もなく変質し砕け散る。
そう、じにーが魔力を込めれば、『石』は砕け散るのだ。
もしかしたら奴はあの時、本能的にそれを悟ったのではないか。

「…たぬきち、夜行石のまわりのアレ、もっぺん斬れる?」
目に見えるほどに濃密な夜行石の魔力は、まるで刃のように渦巻いている。
一か八か、ひらめきを試すには、どうしてもそれが邪魔だ。

「無論。しかし…」
「いいからやって!あいつも石なら、直接ぶっ放してみる!!」
「…なるほど。然らば」
ピンクパールが通れば良かった先と違い、今度はじにー自身、夜行石をぐるりと囲む全ての魔力を一時的に取り払う必要がある。

「刃に集え。集いてまとまり、豪と吹け!!」
独自の詠唱をもって風を操り、仕込み杖を軸に鮮緑の長刃を作り出す。
「一度きりだ!ぬかるなよ!?」
「それ先に言って!?でも、絶対何とかする!!!」もとより2度、3度とチャンスなど巡るまい。
腹を括れと自分に言い聞かせ、ずんぐりむっくりな姿に似合わず風のように速い刑部の背を、じにーは必死に追いかける。

2人の動きに狙いを悟ったか、夜行石は距離を取るべく高度を上げていく。
それすなわち、狙いは正しいということだ。
「…勝機!逃すかっ!!『天ツ風』!!」
刑部はじにーをひょいと頭頂に掴み上げると、刃に込めたバギムーチョ数発分に及ぶ魔力を解き放つ。

刑部とじにーを軸として吹き荒れる風が竜巻に転じ、二人を乱暴に舞い上がらせ、さらに天へと連なる竜巻の先はぐんぐんと空へ逃げる夜行石へと続く。
「届け…えっ………!!!」
竜巻に持ち上げられるだけではまだ足りない。
最後の一歩、じにーは刑部の頭を足蹴に跳躍する。
未だ刑部の必殺の余波が残る中、その風刃に皮膚を裂かれながらも、確かにじにーの掌は、夜行石を掴んだのだった。
                      続く
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