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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2024-06-07 09:34:38.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『ヒッサァ One-half』その1

「…ん?」
何だか身体が軽い、ような気がする。
いつも通りの朝………に何処か違和感がつきまとう。ハンモックから起き上がり、寝ぼけ眼で頭をかくと、顔を洗うため洗面所へと向かい、鏡に映った自分の姿にヒッサァはフリーズした。

ツンツンの黒い髪。
肩から伸びるオーガの証たる角。
確かに変わらずそこにあるものの、ゴツゴツとした隆起もなくしなやかに皮膚の下に収まる引き締まった筋肉。
赤いベストを押し上げる胸の膨らみに、くびれたウエスト………

って、待て待て待て。

パシンと両手で頬を叩き、鏡にがぶり寄る。
頬を包むじんじんとした痛みが、これが悪夢ではなく現実であると告げている。
その身体つきだけではない。
当然、顔またこめかみから顎にかけてのラインがシュッと鋭敏に引き締まり、まつげは伸びて唇は幅をすぼめつつもぷっくりと膨らみを増し、色香を蓄えている。
我が身は完全に、女性と化していた。

よし、ひとまず冷静になろう。
こういう時は、状況の整理だ。
昨日はそう、黄金鶏神社の神主、らぐっちょの頼みで討伐クエストに繰り出し、久方ぶりにいい汗をかいたのだ。
件の友人は、自らが神主をつとめる神社の御利益をエネルギーに変換し戦う、一風変わったどうぐ使いである。
少し前になるが、成り行きで共に挑んだ白姫の一件で、年単位で前借り消費してしまった神社の御利益が当然ながら未だに回復しておらず、戦闘面では後衛としてサポートに徹して貰う形となったわけだが、そもこちらの得物は身の丈を上回る槍、役割分担としては望むところであった。

黄金鶏神社の御利益の喪失の影響は、参拝客への加護の減少、らぐっちょの戦闘能力のみならず、多岐に渡っている。
コレもまたそのひとつ。
「数が多いな…」
紫の粘液が掌の形をなしたようなおどろおどろしい魔物、ウィッチネイル。
単体の脅威は少ないが、しりょうのきしを従え数で襲い来る、厄介なモンスターだ。
本来であれば霊験により存在し得ないはずが、黄金鶏神社を擁する霊峰のふもとに群生してしまったそれらを排することが、クエストの目的である。

「くっ…」
多勢に無勢、気がつけば両足をそれぞれガッチリとウィッチネイルに掴まれ、それを好機と見たしりょうのきしが3体、サーベルを振り上げ迫りくる。
「ヒッサァ殿!今お助けしますぞー!!」
絶体絶命のピンチ、しかしながら、らぐっちょがばしんと地を叩けば、ヒッサァを効果範囲に巻き込んで、必殺の強化ガジェット鶏式の円陣が浮かび上がる。

「かたじけない!」
強化ガジェット鶏式に詰め込まれた多種多様な御守りの効果で、自分の限界を超えた力がみなぎるのを感じる。
今やまとわりつくウィッチネイルを振り払うのも容易いが、まあ、あえてその必要もないだろう。
大地に根を張るようにぐいと足を踏み込み、盤石な支えのもと、自慢の槍をぶんと振り抜けば、あわれしりょうのきしはそのサーベルごと真横一文字に分断され、巻き起こった真空波に地に満ちるウィッチネイルたちも千切れ飛んでいったのであった。

よもや、その刹那に呪いでも受けたのだろうか。
古典文学で水をかぶると女になるなどという話を嗜んだことがあるが、よもやそんな奇天烈な事態が、自分の身に降りかかることになろうとは思いもしなかった。
兎にも角にも、これを呪いと仮定して、生臭とはいえ神主は神主、らぐっちょに相談である。
                      続く
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