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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2024-11-21 22:59:16.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『テルマエ・テルル』その2(完)

「ん…?」
一息に露天風呂までセ~クスィ~を押しやる道すがら、テルルはふと、理路整然と整った大浴場の中であって一つだけ、はぐれて転がる湯桶を目に止める。
何故だかその瞬間、狩人に捕捉された獲物の如くビクリと湯桶が震えた…気がする。

「んん~~~?」
よくよく見れば、先ほどティードが投げ放った湯桶に比べやや大きいそれは、ちょうど丸まったプクリポくらいが収まれそうなサイズをしているではないか。
そっと上向いた底面を覗けば、中央に小さな丸い穴が開いている。

「…なるほど?」
「うんうんなるほど?ちょっとこの岩、場所がよくないのだわ」
以心伝心、テルルの目線を追っていたマユラが、手近な飾り岩の一つを軽々と持ち上げて、足で隅に滑らせた怪しい湯桶の上にドスンと据え置く。

『………いっ、息が…ッ!?…桶が…重ッ!持ち上がらないッ!?ぎぇぇぇーーーっ!』
「何か今、苦悶の声が…」
岩造りの浴槽内へと足を踏み入れながらも、悪人とはいえ助けを求める声に英雄の耳は敏感である。

が、しかし。
「あ!魚が跳ねたぞ姐御!ずいぶん大きいな!旨いかな!?」
何か聞こえた気もするが、杞憂であろう。
「あれはイルカだフタバ。食用には適さない。ほら、身体が冷えるから。しっかり座りなさい」
浴槽の縁まで走り寄って身を乗り出す愛娘を宥めつつ、自身もようやく肩までゆったり湯に沈むセ~クスィ~なのであった。

さて、小一時間に渡り、身も心も様々な温泉の薬理効果を軽くのぼせる一歩手前まで堪能したらば、湯上がりの一服をもって締めるが伝統である。
「コーヒーは知ってる!苦いやつ!!」
フタバは劇団仲間から一口もらった時を思い出し、苦い記憶に差し出された瓶とセ~クスィ~を見比べる。
「フタバ、珈琲牛乳は大丈夫だ。甘くて美味しいから」
「そうよ~、フタバちゃん。安心して」
「姐御達がそういうなら…」
恐る恐る口に含めば、くわっとフタバの目が開く。
「美味い!!」

「ふふふ、皆楽しんでくれたみたいで良かった~!」そのままフタバが一息に瓶の中身を飲み干すさまを、竹で拵えたベンチからテルルは微笑ましく見守る。
「本当に、いい湯だったのだわ。ありがとうね、テルル」
まさしく宝を探すが如く、マユラがテルルと共に荒野でスコップを振るったあの日から幾月。
何を隠そう今日の宴は、源泉の発掘からスパの設計・建築に至るまで、様々な協力があったのは勿論であるが、全てはテルルのプロデュースなのである。

「いやいや、皆のおかげさまさまだよ~」
そうして本心から屈託なく微笑むテルルの人となりこそ、歌姫の人気の秘密なのかもしれない。
マユラも微笑みを浮かべ、テルルと並んで腰掛け、源泉の蒸気で蒸しあがった饅頭をかじれば、仄かに湯の香るふんわりとした茶色い生地、その内に潜むしっとり滑らかにこした餡が舌に馴染む。
身も心も温まり、昨日までの疲れを流し、明日からの活力を得た一同なのであった。

一方その頃。
「………水着着用のドレスコードで男女混浴なのに、何やってんすか。って、岩、重ッ…!?コレを軽々!?」
一部始終を見ていたクユリアは、女史たちの厳しい視線もなくなったところでようやく苦労しながらも桶にのしかかる岩をどかした。

「おふぅ…すっかり…サラダチキンですぞ…」
「はいはい、まずはしっかり水飲んでくださいね」
クユリアの相棒、ホイいちろうがストローの立ったグラスを差し出す。
「…次は…次こそは…」
ゆらゆらと浮かぶホイいちろうに脱水症状のケアをされつつ、わずかなうめきを漏らしてクユリアの肩に担がれ運ばれていくらぐっちょ。
懲りない漢たちと温泉を巡る争いは、どうやら今後も続いていくようである。
                     ~完~
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