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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 132

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レオナルドの冒険日誌

2025-01-29 18:20:18.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『其れは誰が夢の果て』その51

「きす…き…す…キス………キス!?」
とんちんかんな話をされていようと、言葉の響きは色々起こりすぎてすっかり忘れていたアレにフタバを導く。
「ぐおお…ッ!?」
セ~クスィ~の言わんとすることを悟り、爆発寸前にまで顔面を発熱させたフタバがぎゅうと腕を絞めるものだから、セ~クスィ~はたまらず牛蛙のような悲鳴を漏らし、ドルブレイドがしばし蛇行する。

「…あっ、す、すまない姐御」
「いや、いい、いいんだ、気にするな」
軽く咳き込んだあと、自身もまたあの光景を思い出して赤面している顔を風で冷やす。
タンデムゆえ、この顔をフタバに見られずに済むのは幸いだ。

「で、その…兄上との、き、きキス…が、何だというんだ?」
「おそらくその際に…むっ!?」
不意に背後からの圧迫感が消えて、不審に思いサイドミラーを睨めば、サージタウス・グラディアートルは脚を大きく開き地を踏みしめ、その瞳にエネルギーを集めている。

「…レーザーか!」
間一髪ハンドルをきり、先まで走っていたところを貫く赤い閃光、その熱を肌に感じた。
彼我の距離はどんどん開くも、射程の外まではとてもでないが程遠い。

「逃げ切れんな…然らば!」
立て続けのレーザー回避を兼ねて後輪をドリフトさせ反転、懐から赤く輝くドルボードのプリズムを取り出す。
勿論そこに内包されるは、アカックブレイブの相棒と呼ぶべきあのドルボードだ。

「ドッキングフォーメーション!」
「お?おお…!?」
空高く放り投げたプリズムからドルストライカーが顕現し、二振りのハンマーの頭は左右から後部カウルの両端に、中央部は弾丸の如く尖った底面を前面に向け、フロントカウルに接続される。

「かっこいい!!」
鼓面から断続的に発する音波衝撃で推進力を、さらに高速でドリルのように回転する先端部はシールドとしても機能する。
「往くぞッ!」
アクセルをふかし、疾走り始めた合体バイクはサージタウス・グラディアートル目掛けてぐんぐんと加速し、やがて僅かに浮き上がり、なおも地表スレスレを文字通り飛ぶように突き進む。

愚直な直進、的を外すはずもなく、極大のレーザーが放たれるも、真正面から捉え切り散らしながら、やがてはサージタウス・グラディアートルを貫いて、ようやく急制動を駆け荒野に長く長く線を引く。
誰が名付けたか『ビートゴーレム』、岩石の巨人の奥義フィニッシュブローに匹敵するその威力。
「…しまった。あの敵の装甲材、ダイアモンドだったな。欠片でも持ち帰れば、ティードもテルルも喜んだろうに…」
大地が焼け、ジュウジュウと泡立つ衝突点には、残骸の欠片も流されてはいない。

「話を戻そう。ハクギンブレイブの緑色の姿…いや、元をたどれば、ハクギンブレイブの人格を形成する礎となったと思われる部品…それが、メモリーキューブだ。そしてそれは今…」
「俺の、中にある…」
「そうだ」
魔装展開の阻害の他にも、出力の低下など、全ての身体の異常はあの夜からだ。
何らか、本人と誤認するほどの、兄上の大事な部品の一つが体内にあるのならば、これだけの異常を引き起こせるのも無理はない。

「…大丈夫か?」
「…………うん」
形状は異なれど、先の敵はあの夜、ハクギンブレイブが跨っていたものと系列機に間違いはないだろう。
仲間割れか、そもそも利害を異とする間柄であったのか。
依然として全容は掴めず、更には、ハクギンブレイブの身に危険が迫っているという懸念が加わった。

大丈夫なはずがない。
我ながら、なんと間抜けなことを聞いてしまったものだ。
失言を反省するも、吐いてしまった言葉は無かったことには出来ない。

この上は一刻も早く、ハクギンブレイブのもとにたどり着き、真意を問いただす。
しかし、敵を排除するためとはいえ、思いもよらずドルセリンを大量に消費してしまった。
折良く行商人と行き会えると良いのだが。
己の運を信じ、アクセルを回すセ~クスィ~なのであった。
                      続く
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