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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 125

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2024-05-05 04:50:37.0 2024-05-08 03:05:16.0テーマ:その他

102【ゆうはん。】「うぅぅ……なぁ、アイツなんで来なかったと思う?」「はっ、やはり支度品の中身がショボかったからでは? それより陛下、お涙が」「うをおおおん……」※三時間経過 【まおぼく】

  第6章 その2

 引き続き、お城の見張り塔にて。
 王子が遠くを見てはしゃいでいる。
「ねぇねぇ向こうの海が光ってるんだ!」
 それに対し女騎士が声を荒げる。
「話を逸らすな! いま海なんてどーでもいいでしょぉがっ!」
「んー、なんか大地も震えててさ、さっきからずーっと光ってるんだよねぇ」
「はぁ、何も見えやしませんけど? ったく、昔からそーでしたよね、王子は。突然ワケの分からないことを言い出してみたり」
 王子が幼い頃から仕えていた女騎士だ。彼の不思議な言動にはもう慣れっこであった。
「やっぱぼくだけかぁ」
「とーにーかーく! いい加減、戻りましょ王子! これ以上待たせると陛下がまた泣きますよ?」
「良し決めた。ぼく、ちょっと気になるから、あそこの大地へ行っ 「ちょいちょいちょいちょーいッ!」
 おんなきしは くいぎみで
 はげしく つっこんだ!
「――行かせねぇよッ?」 
「ちぇっ……ねぇやのケチ」
「そんな、口を ( 3 ) て、尖らせても、ダメなものはダメですからね!」
「どーしても……?」
 王子と女騎士、ふたりの間に不穏な空気が立ち込める……!
 一歩踏み出して剣を抜いた女騎士。きらり、と切っ先が王子に向けられる。
「どうしても行くというのなら、王子! 私を倒してから行きなさい!」
「――えいっ!」
 おうじの こうげき!
 かいしんの いちげき!
「――ああんッ!」
 やった!
 おんなきしを やっつけた!
「……す、すごく、強いです、王子……」
「ぼくを鍛えたのはだぁれ? ねぇや、アナタでしょ。女だてらに百戦錬磨の兵士隊長であるねぇやに毎日毎日しごかれたんだからね、そりゃ嫌でも強くなるってもんさ。じゃ、これで見逃してくれるね」
「く……、しかし私は陛下に忠誠を誓った身。ご命令に背くワケには……!」
「父上の命令って?」
「王子を連れ戻せとのことです」
「ねぇやは、ずっとそうやって父上の言いなりになって、これからも生きていくの?」

「――ッ!」

「ぼくは小さいころからずっとねぇやを見てきたよ。ねぇやはいつも一生懸命で、ぼくのことを守ってくれてたね。でもね、ねぇや。もっと自分の好きに生きてもいいんじゃないかな」
「私の好きに……?」
「それでも父上が絶対って言うのなら、それもねぇやの自由だけどね」
「私は、私は、どうすれば……?」
 王子の言葉に困惑する女騎士。
 と、
 ずるずるずる、――ばっさぁ~ッ!
「え、王子、なにソレ、……大風呂敷?」
 王子は部屋の隅に隠していた大きな布を女騎士に広げて見せた。
「これはねぇ、魔法の織物なんだ。これを広げたら少しの間、空が飛べるんだって」
「お、王子、まさか、それを広げて、ここから飛ぶと言うのですか?」
「うん。ぼくの計算ではね、この高さなら風に乗れば、城壁も越えられると思うんだ」
 見張り塔から布を広げ、空を飛んで城を抜け出すと言い出した王子だ。
「本気ですか、王子?」
「ぼくはもう、決めたんだ。自由に生きるって」
「自由に、生きる……」
「国も血筋も身分も関係ない。誰かが言うんだ。何かがおかしいと。いつも胸が騒ぐんだ。だからぼくは、それを確かめに行く」
「しかし私は、陛下に、この国を、王子を、守れと……」
「まぁ、ねぇやはそうやって父上の言いなりになって生きてけばいいさ。それじゃぁね」
 王子は織物を纏い手すりに身を乗り出した、が、
「――お待ちなさい!」
 がしッ!
 女騎士は王子にしがみ付いた!
「うわっ、ねぇや何するのさ!」
「確かに私は陛下に忠誠を誓った身。ただし陛下より承りしの第一のご命令とは、この命ある限り王子をお守りすること!」
「ちょ、危なッ、放してってばぁ!」
「いいえ、放しません。たった今決めました。私はどこまでも王子についていくと!」
「この、“落下型耐空式専用織物――アマカケルカゼノハゴロモ”は、ひとり用なんだよぉ!」
「なんだそのフリガナはぁーッ?」
 おうじも そーゆー
 としごろの だんしだ!
 そして――、
「うわッ!」「きゃぁッ!」
 もつれた不意に足を滑らせ、王子と女騎士は見張り塔の手すりから落下した!
 すると、ふわり、風を受け、ふたりは空中を軽やかに泳ぎ始めた。
「――飛んでる! ねぇや、ぼくら飛んでるよぉ!」
「じ、実は私、高いところはちょっと……ッ!」
「だいじょーぶ、ぼくの勇気を半分あげるから」
「王子と、ゆうきを、はんぶんこ……?」

「あはははーッ! 楽し~いッ!」
「わ、わわわわわ……ッ! きゃあああああッ!」

 こうして、とある王子と女騎士は、お城を抜け出したのでした。

 つづく!


※この物語はフィクションです。
 交流酒場で「ゆうはん。」と検索すると、これまでのお話が振り返れます。
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