ぐったりとした少女の顔を覗き込んで心配そうに囁いた。
「大丈夫、ですか・・・?」
彼女は気だるげにこくりとうなずく。
「すみません・・・。」
彼は申し訳なさそうにうつむいた。
「どうしてあやまるの?何か私にしちゃいけないことしたの?」
少し潤んだ瞳で少女は見つめていた。
「そういうわけではないですが、その・・・少し無理をさせたかなと。」
少女はため息をつく。
「初めてで七回は正直キツかったかな・・・。」
それをきいた彼はうなだれた。
「すみません、何分不慣れなものでして・・・・。」
あんまりにも落ち込んでいたので少女はあわててフォローする。
「あっ!でもでも、確かに激しかったけどだんだんよくなってきたのも確かだよ!!」
彼の顔が少し明るくなってきた、少女は続ける。
「それに、やっぱりこういうのって回数こなさなきゃダメだと思うの!慣れてくれば色々フォローできるようになると思うの!」
それを聞いた彼は、
「そうですよね!やっぱり経験ですよね!!またお願いしてもいいですか?」
「もちろん!」
そこへどこからともなくチャラい声が聞こえてきた。
「二人ともオツカレぇ~~wいやぁ~~今日は大変だったよなぁ、強ボスwww」
チャラ男はおもむろに彼にヘッドロックを仕掛けてきた。
「おんまえ僧侶下手すぎだっつ~のww回復ばっかしてねぇで補助もやりやがれ!こっちの身がもたねぇよwwww七回も全滅させやがってwwwwww」
彼はうめきながら
「すみません何分不慣れなもで・・・!」
とかろうじて口にした。
「ごめんなさい!私も前衛なのにフォローできなくて・・・」
チャラ男はヘッドロックを仕掛けたまま
「い~のい~の、気にしなくてwwごめんな~こんな遅くにまでつき合わせちゃってwwwオラ!おまえ、もっと僧侶練習しとけよ!ww」
「私はどちらかというと前衛の方が・・・」
「聞こえません!!オレはな~んにも聞こえませんwwww」
そんなやり取りを見ていた少女であったが次第に眠気で潤んだ目をこすり、
「ゴメン、私もう寝るね~・・・」
といって去っていった。
「またね~~~www」
「また~・・・ゲフっ!」
今度は鳩尾に一撃くらいながら少女を見送った彼であった。
内容はともかく初めての強蜘蛛戦で七回連続敗退したのは本当の話。強ボスの話でしたねw
え?なんか別のこと想像してたって?まぁどんな想像ですかしらね、想像力がたくましいことでw(´∀`)おほほほほほ~
(続く)