高校時代、通学路の途中に公園がありました。
その公園は学校までの最短距離にありよくここを通っていました。
しかし、私はこの公園があまり好きではありませんでした。
ブランコ 鉄棒 滑り台 どこの公園にもあるようないわゆる三種の神器の遊具が置いてある、なんの変哲もない公園です。
それでも何か違和感のあるような、あまり気持ちのいい感じがなぜかしない公園なのです。
いつだったかその公園で遊んでいた女の子が怪我をしていたっけ・・・
そんなことを考えながらいつものように公園を横切って家路に帰ろうとした日のことでした。
なんとなしにいつもの公園を見渡してみると
キィ・・・キィ・・・キィ・・
ブランコの軋む音が聞こえます。
夕暮れ時、小学生達はみなそれぞれの家路につきこの公園には私ひとりしかいません。
「・・・風か・・・?」
しかし、揺れているブランコは片方だけ、もう片方は揺れていません。
「あの揺れてる方・・・この間、女の子が怪我をしたブランコじゃなかったか?」
不可解に揺れるブランコを凝視して何か乗っかっているのに気がつきました。
最初は黒い塊が乗ってるなと思っただけでしたが、次の瞬間私は脱兎のごとく駆け出しました。
ヤバい!目が動いてた、あれはあれは・・・・
生首だっ!
ブランコの上に生首が乗っかっていたのです。
そしてその生首がキョロキョロと目を動かしていたのも見てしまったのです。
家に駆け込んだ私は急いで台所に行って頭からドバドバと塩を振り掛けました。
頼むからついてくるなよと・・・。
その日以来、遠回りになってもあの公園を通ることをやめました。
その後、あの公園がつぶれて分譲住宅が建ったと聞きましたが・・・・事故物件にならないといいな。
数ある不思議体験の中で一番やべーもん見た!と思った瞬間でした(´∀`)
(続く)