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ひかえめのポンコツ

ヨメサンダー

[ヨメサンダー]

キャラID
: LD586-982
種 族
: プクリポ
性 別
: 女
職 業
: 踊り子
レベル
: 133

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ヨメサンダーの冒険日誌

2024-12-15 22:31:04.0 テーマ:コロシアム

10年ぶりの再会 第3章 笑いとにんにくの香る昼下がり

前回のあらすじ

久しぶりの再会。マキちゃんの誘いに応じた「私」は、昔と変わらぬ軽口を叩き合いながら待ち合わせ場所へと向かう。しかし目の前に現れた彼女の姿に驚愕する。時間が止まったかのように、10年前と変わらないマキちゃん。その笑顔は相変わらず眩しく、一方で私は疲れた顔を隠しきれない。冗談混じりの会話は笑いを生むが、どこかに漂う時間の残酷さ。変わらないものと、変わり続けるもの。ラーメン屋へ向かう道すがら、二人の間にはかつての友情と、10年分の距離感が交錯していく。
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私とマキちゃんは車に乗り込んだ。目指すはお気に入りのラーメン屋。マキちゃんは助手席で笑いを堪えながら、どうにか平静を取り戻そうといる。私にはその表情が少しおかしくて、悪戯心が芽生えた。

静まり返った車内に突然の音が響いた。
「ブッ。」

「あはっ、くっさぁぁぁっ!ははははは!」

マキちゃんが堪えきれずに笑い出す。私も思わず口元を歪める。実を言うと、昨夜、私はにんにくの素揚げを三玉分平らげていたのだ。そのせいで発生した小さな事件。

そんなくだらないやりとりを繰り返しながら車はラーメン屋に到着した。
驚いたことに、休日にも関わらず店内は予想外に空いている。いつも通り、私は食券機の前に立ち、迷うことなく「大盛り」を選択。

「おじちゃん、全マシね~!」

隣ではマキちゃんが控えめに注文する。

「野菜普通、あぶらとにんにく抜きでお願いします。」


席につくと、マキちゃんは笑い疲れたのか、少しぐったりしていた。その表情を見て、また少し申し訳ない気持ちになる。とはいえ、ラーメンが運ばれてくるとその罪悪感もどこかへ消えた。

モリモリのもやしタワーが私の前に置かれた瞬間、マキちゃんがまた笑い出した。

「よく私に理不尽とか言えたなw」

その言葉に対し、私は真面目ぶった声で返す。

「車はガソリンだけでは走らない。定期的にオイル交換をしないと、すぐに壊れてしまう。そう、私にとってこのラーメンはオイルみたいなものさ。」

「何キャラだよw」

そんなくだらないやりとりをしながら、二人でズルズルと麺をすすった。

ラーメンを平らげる頃、マキちゃんがテーブルを軽く叩きながら宣言した。

「食べ終わったら、カラオケね。」

やっぱりか、と私は心の中で呟きつつ、適当に返事をする。

「うぃ。」

マキちゃんがストレスを溜めると、カラオケへ行きたがるのはお決まりだ。ただ歌うだけではなく、大声で愚痴を吐き出すのが目的でもある。

こうして私たちは再び車に乗り込み、次なる目的地へと向かったのだった。

第4章へ続く
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