こんにちは、コロシアムの風に舞う女、そう、私です。
今日も元気に戦ってまいりました。ええ、あの愛しのセーラスファン片手に!
「まだそれ使ってんの!?w」
「骨董品!?w」
……はいはい、聞き飽きました。どうせあなたたち、バザーでピカピカの装備にうつつを抜かして、次の週にはまた新装備に浮気するんでしょう?
ふんっ、私は違うのよ。
そう、私には――お金があるっ!!
(ドヤァ)
でも使わないの。違うのよ、ないわけじゃないの。むしろ金策でゴールドはそこそこあるの。でもね、なんかこう……使うの、もったいなくない?
新装備ってさ、性能ちょっと上がっただけでお値段うなぎ上りでしょ?
だったらその分を貯金して、いつか来る謎の大イベントに備えた方が良くない!?ねぇ!?
そんなわけで私は、今日もセーラスファンを握りしめ、コロシアムを駆け抜けております。くるくる回って、ひらりと避けて、たまにドゴンとやられてます。
でもね、たまに、ほんと〜〜〜にたまにだけど、最新装備の連中を私のセーラスが沈める瞬間があるの。
そのときの快感といったら、そりゃもう……ゴールドプライスレス。
「ふふ、これが“節約の美学”よ」
そうつぶやきながら、私は今日も無傷のセーラスを手に戦場を舞うのです。
財布の紐は鋼鉄製。
だけど心は華やかに、戦いは大胆に。
そんな私を、どうか笑ってちょうだい。