ワッサンボンの冒険日誌

以前募集していた漫画に登場するキャラクター企画。
そちらに、写真のドレスアップと以下のような設定を添えて応募しました。

ドワ男だって美しく舞えると信じる扇使いで、得意技は
『（ジャン）ピング台フーンッ！』
ピンクタイフーンの上昇を利用して、自らを踏み台と化し、雑魚を
けん制しながら、味方主力を敵主力へ向けて大ジャンプさせる支援技です（笑）

うん。11巻60話にて、おそらくエル子さんに踏まれてる気がします！
わー、もう嬉しいなあ！　あ、踏まれた事じゃないですよ！（たぶん、きっと）
他にもリザードマン系モンスターを蹴ってるコマなんかもあったりして
一人で興奮しまくった結果…。
ショートストーリーを書いてしまっていました。
なんかもう、勢いでこれも載せちゃいます。
慎重派とか、引っ込み思案とか放り投げてしまうんだ！


『青鱗のコーレッグス』
（我が肉体、我が剣技。研ぎに砥いだ甲斐があったというもの）
　潮の香りすら焼け焦げた、砂漠と見紛うウェナの大地にて男は胸中の喜びに口元を歪めた。
　忌々しくも古き遠き太陽を背に、怨敵共が雁首を並べているのが見える。
　荒々しく、雄々しく、気高い同胞達の息遣いが、戦への高揚感を伝えてくる。

　だが、何よりも！！！

　男の心を満たすのは、首をめぐらせるまでも無くわかる御大将イシュラース様のご威光だった。
「本隊にて戦場に立てる事、まこと戦士の本懐なり！」
　音ひとつ立てることなく抜き身となった愛剣に己の姿が映る。
　着込んだ鎧兜にも引けをとらぬ硬き青鱗が輝き、口元に並ぶ牙が敵対者の恐怖を煽る。

「進めぇ！　殺せぇ！　根絶やしにしろー！！」

　部隊長が声を張り上げる。
　リザードマン兵コーレッグスは、己の剣が、ツメが、牙が『真の太陽』の血に濡れる様を思って大地を蹴った。
　部隊は両軍から放たれた矢が天高く交差し、雨のごとく降り注ぐ中を突き進む。
　足の爪が大地をえぐり、しなる尾が流星のごとくたなびく。
　人の形を得た竜兵達の疾走は、まさに死の波濤となる。

「ムハハハーッ！！　まだまだ鍛え方が足りんのう！！」

　にもかかわらず、一欠けらの恐怖すら感じられぬ声が高らかに響くと、眼前で同胞のリザードマン達が木の葉のように宙を舞う。
　いや、それどころか重量級のエメラルドーンやアンクルホーンすらが弾き飛ばされていく。
「紅天のシャクラか！　無傷で我が主の前に通すわけには行かぬ！！」
　好機なり。我が命と引き換えても、手傷のひとつ負わせたならば、末代までの誉れなり！
　刹那に覚悟を決めて、ただ鋭く速くその剣を振りぬこうとした矢先。
「緑の…大根！？」
　コーレッグスの黄色い眼に映ったものを彼はそう表現した。
「ぐべぇっ」
　同時に衝撃が顎に走り裂帛の気合は、苦悶の呻きとなって牙の間からもれ出ていた。
　長い首が後方にそれ、脳が揺られると、足元も覚束なくなる。
「美しくしなやかなこの足を大根とは、節穴リザードマンだな」
　金属と魔法と絶叫が木霊する戦場で、はっきりとコーレッグスはその声を聞いた。
　消えかける意識で瞳を向ける。

　ドワ男であった……。

　両手にナナホシの扇を携え、ドワーフ男特有のむちりとした上半身を網でまとった踊り子が、自らの顎を蹴り飛ばしたのだと理解する。
「お…のれ…。この恨みわすれ、ぬぞ！　ハムドワ男…」
　振り絞った最後の言葉に、そのドワーフは憤慨した様子であったが、コーレッグスの抱いた屈辱は消え去りはしなかった。
　なお幸運にも生き残ったコーレッグスは、復讐のためにダーマ神官拉致の旅に出たという。


※ここまでやってるけど、コミックスには正式発表とかないので、違ったら本当にアホです。
※※とりあえずアホではなかったようです！