モーモンといえば、9で初登場した新参モンスターである。
それが今日、スライムに追い付け追い越せとドラクエの顔になりつつある。
その理由は、あの間の抜けた愛くるしさと攻撃時のギャップ、ではないかと私は思う。
あのふよふよと中空を漂う牛柄の小さな魔物。
蝙蝠のような羽も、モーモンの魅力に一役買っている。
ニヤリと不敵に笑っているかのような口元もまた、モーモンの特徴。
これだけ見ればただの愛らしい妖精のようなモーモンではあるが
攻撃時、特に吸血行動を起した際の表情はまさにギャップと言わざるを得ない。
大きく開けられた口の中に隙間なく並べられた鋭い牙。
血を欲するその目は充血し、この世のものとは思えない。
普段の姿からは想像できぬその食事風景は、クリオネのバッカルコーンを思い出す。
私が思うに、モーモンが今の地位を気づくことができたのはこの姿があったればこそだと思うのである。
可愛い顔と恐ろしい顔、その両面を持ってして我々の心を掴んのではないか。
可愛らしいだけではない、般若の姿が余計にモーモンの印象を強く心に残したのである。
まぁそれはそうとアーゴン復活させてあげてくださいかわいそうに。