トウカ
「お母さん、今日のご飯はなに~?」
魔ルシア
「栄養たっぷりのトマト鍋だ。って、誰がお母さんだっ!」
セーリア
「トマト鍋ですか。エルトナの具財とトマトの酸味と甘みがどうマッチするのか楽しみです」
魔ルシア
「誰だよっ!?」
トウカ
「ヴェリナードの王族のセーリアたんだよ」
魔ルシア
「こんなところに王族がなぜ?」
トウカ
「私はオーディス王子の親友なのだよ。家族ぐるみのね」
魔ルシア
「お前の各国とのパイプ作りの才能は異常だな。で、その王族が何の用だ?」
セーリア
「バレンタインイベントに親善大使として出席した後、魔法騎士団のユナティさんからお世話になったトウカさんの家にしばらく匿ってもらえと言われたのです」
魔ルシア
「匿う? 穏やかじゃないな」
セーリア
「イベント会場があまりに美味しそうでしたので、柱を少々もぎ取って食べただけなのですが。国際問題だったのでしょうか?」
魔ルシア
「お前は食欲テロリストか! 私のいた地下会場に轟音が聞こえた原因はそれか!」
「というか、貯金豚なつきすぎだろっ」
セーリア
「それよりトマト鍋を急いでください。私はとてもお腹がすきました」
魔ルシア
「あれだけ食ってまだ足りないのか!? 帰れテロリスト!」
セーリア
「はやくトマト鍋を準備してください。封印しますよ?
魔ルシア
「なっ、失われし古の封印術……だと? あ、貯金豚をけしかけるのはやめろ!」
セーリア
「お母さんはやく!」
魔ルシア
「誰がお母さんやねん!」