セーリア
「この甘い匂いのする釜はどうしたんですか?」
トウカ
「ハロウィンイベントで売ってた新家具だよ。
勝手にかき回し棒が回される自動お菓子つくり機だよ」
セーリア
「でも、これだけではお菓子は完成しそうにないですよ?
さすがの私も甘味料の原液を飲む趣味はありませんし……」
トウカ
「うー、困ったねえ。触っても変化のない家具だったし、これ単体では使い物にならなさそうだよ」
セーリア
「あっ、トウカさん、いい考えが浮かびましたよ!
ちょっと気になっていた味があるんですよ。これを使って再現してみませんか?」
トウカ
「え、なに作るの?」
セーリア
「それはですね……」
ベロニカ
「あ、あんたら何やってんのよっ!」
セーリア
「ベロニカさんの魔力は魔王が復活するほど美味だと聞いたので、協力してもらおうと思いまして」
トウカ
「ホムラの里リターン! セーリアの空腹から私を守って!」
ベロニカ
「あんたやっぱり悪魔の子だよ~~!」