監視端末テミス
「あれ、トウカちん、ウェスリーハンマーから新しいハンマーに変えたの?」
トウカ
「ああ。その名もディバインハンマーだよ」
監視端末テミス
「槍槌みたいな形状で格好イイじゃんー」
トウカ
「恒例の赤く染色verも作ってみたよ」
監視端末テミス
「ふーん。結構雰囲気かわるんだね。服にも合わせやすそう」
トウカ
「今日からこれでいくよ」
監視端末テミス
「ウェスリーハンマーはもういいの?」
トウカ
「あのハンマー使うと悲しくなるんだよ……。
私はね、助けたかったんだよ。
例え偽者であろうと、兄想いの子だったじゃない?
それをさ、あんなに追い詰めてさ。ひどくない?
私ね、最後に願いの力を手に入れて助けようとしたんだよ?
そしたら、フウキ委員全員に止められたんだよね……」
監視端末テミス
「トウカちん……」
トウカ
「もし、さ。
フウキのみんなが、ほんの少し優しければ。
あの子はアスフェルド学園に通い、友達を作って、兄と幸せに暮らしただろう。
でも、そうはならなかった。ならなかったんだよ、テミス。
だから、この話はここでお終いなんだ」