【自宅にて】
ゆき(コンシェルジュ)「シルファー様のあの様子、そしてあの言葉だけ聞こえていないみたいだったし・・・、やっぱりあの噂は・・・。」
ユキ(サブキャラ)「おっす」
ゆき「ユキ様、いかがなされましたか?」
ユキ「いやー、シルファーの様子がちょっとねー。まるでアレだけを忘れているみたいなさ。」
ゆき「やはりそうですか・・・」
ユキ「あー、やっぱりここでも?」
ゆき「はい。そして実は近頃、影の谷へ向かう冒険者が日に日に激減しているとの噂があるのです。理由はわかりませんが、シルファー様もそれに関係あるのではと・・・。」
ユキ「それは知らなかったな。でも、このままってわけにもいかないだろ。なんかこう・・・、あいつらしくないというかさ。」
ゆき「そうですね・・・。それではユキ様こういうのはどうでしょうか?」
・・・・・・・・・
【翌日】
シルファー「さてさて今日もぶちスラい・・・・」
ゆき「あ、あれれー?郵便受けに、こんなものがありましたよぉー?だ、誰からでしょうー?」
シルファー「えっ・・・なにその変な反応。まあいいや、どれどれ?・・・なんだ、討伐依頼書じゃん。」
ゆき「え、えーっ!郵便で届くなんて珍しいですねぇー!」
シルファー「だからなんなのもう・・・。で、なになに・・・ふむ、影の谷へ赴いて討伐してほしいモンスターがいる?・・・しかも差出人の名前がないし。うしんくさいなぁ。」
ゆき「行くべきですよ!冒険者として!」
シルファー「うわっ!なに急に!?」
ゆき「あっ、失礼しました・・・。まあでも、行ってみればなにかわかるのではないでしょうか。差出人も待っているかも?」
シルファー「えー、怪しいなあ。ま、いっか。毎日レベル上げだけってのも芸がないしね。行ってみるよ。」
ゆき「はい。どうか、元気な姿で帰ってくることを祈っています。」
シルファー「んー?大袈裟だよ。たかが討伐じゃん。怪しいけど、じゃー行ってきます。」
ゆき「お気をつけて。」
ゆき(若干、荒療治ではありますが・・・、なにかのきっかけになれば!)
【影の谷にて】
シルファー「来てはみたけど、差出人もいないなあ。」
シルファー「最初からうさんくさかったし、帰ろっかな・・・・・、ん?」
【どこからか、声が聞こえてきた】
???「これは珍しい。ワシらの存在ごと消したにも関わらず、またここへ来る者がいるとは・・・。」
シルファー「うぉっ!?今日は変なことばかり起きるなぁ・・・。しかもわけわかんないこと言ってるし・・・」
???「ナドラガ神のほこらへ来ると良い。ワシ、いやワシ達は、君のような存在を待っていたのだ。」
シルファー「えー・・・ますますうさんくさい。でも・・・」
シルファー(おかしいのは、今日だけじゃない。昨日も、わずかだけど、なにかが足りない、抜け落ちてるような感じ・・・。)
シルファー「行ってみよう。なにかわかるかも!」
2話後編へ。