某港町。
ただ一新に海を眺める女性は
今日もまた、まだ見ぬ素晴らしきフレームに想いを馳せていた。
名は、シルファー。
シャッター音と、そこから生まれる未知のフレームに魅入られたひとりだ。
今日は彼女が追い求める写真について聞いていく。
落ち合う約束をしていた港町で声をかけると、彼女は優しい笑顔をこちらに向けた。
シルファー「ああ、お待ちしていました。」
なぜだろうか。その笑顔が、とても怖く感じる。
ともあれ取材を始めると、彼女の意外な一面がすぐに姿を現した。
【ずばり写真の魅力とは?】
シルファー「はい。レベル上げと同時に行えるところ。そしてなにより、一枚一枚同じものがないという感動。そんな中でも奇跡の一枚を常に求め、ドルイドをぶち殺しています。」
なにか物騒な言葉が聞こえた気がしたが、取材は始まったばかり。
続けていく。
【カメラばかりで飽きないか。】
シルファー「あぁ?・・・・コホンッ!失礼しました。そうですね。飽きませんよ。写真がたまれば日誌に載せられますし。まあ、元気タイムごとに撮っているから、すぐたまりますけどね。」
やはり怖い。帰りたくなる。
ここまでギリギリ穏やかな態度を保ててきたシルファーであったがここで
シルファー「じゃあ密着取材いこうか。」
シルファー「写真の良さ、教えてやっから。」
笑顔は
偽物だった。