ぐぐぐぐぐ・・・。魔剣士になってからというもの、こんなことばかりだ。
特に闇の谷で途方も知れない数のドルイドを狩ってきた俺はなおさら。耐えきれんばかりの怨みの念が押し寄せてくる。何もしなくてもこれである。
ただ・・・、ただレベルを上げたかっただけなのに・・・。
ドルイド、お前たちはそれほどまでに俺が憎かったのか。それをわかってやれなかったから、今こんなことに?
まずい!!
このままでは怨みの念に押し潰されてしまう。離れるためにルーラストーンを使おうにも手が離せない・・・。
どうすれば・・・。
誰か教えてくれ。誰か助けてくれ!
怨みの念「助ケテ、ダト?今マデ1度デモ敵ヲ見逃シタコトガアッタカ?」
シルファー「そ、それは・・・。でも、決して悪意で戦ってたわけじゃ・・・。」
怨みがいっそう激しさを増してくる。
そのとき・・・!シルファーの脳裏にとある記憶が甦る。
アガサ「シルファー。魔剣士はね、痛みを力に変えて戦うの。そして相手の痛みを払えるのも、その痛みをわかっている魔剣士の力だけ。」
そうか・・・。
なにを甘えていたんだ俺は。
悪意がなくとも数多くの敵を切り続けてきたんだ。怨まれて当然じゃないか!
ならばそのドルイド達の痛み・・・。
全て引き受ける!
つづく。